猫と暮らす
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どうすれば伝わるの? 猫に嫌われない叱り方
どうしても「叱らなくてはいけない」時ってありませんか?
かくいう私も物心ついた時から猫と一緒に暮らしていますが、愛猫をどう叱るかいまだに迷っています。
ダメよ!と言うと、「え? 何?」とキョトンとした顔をして、ビューンと逃げたかと思えば、すぐに同じイタズラを繰り返す…。
時には、しばらくたってから飛びかかってきて仕返しをされることも(苦笑)。
ふだんは愛猫と心が通じ合っていると思っていても、叱る場面では「伝わらない…」と絶望感に打ちひしがれる飼い主さんは少なくないはず。
そこで、猫への間違った叱り方、正しい叱り方を、 帝京科学大学助教で動物看護師の小野寺 温先生にうかがいました。
ついやりがち! NGな叱り方4パターン
猫の体をたたく
飼い主さんから攻撃されたと思い、怖がったり、逆に反撃したりして、それまでの信頼関係が失われます。
手を使ってイタズラを止める
してしまう結果に。
猫を追いかける
そのため、「イタズラ=遊んでもらえる」と勘違いして、イタズラをもっとしてしまう結果に。
猫の体を押さえつける
群れで生活し社会性のあるワンちゃんとは違い、猫は基本的に「他者へ迷惑をかけたり叱られて反省する」という習慣がありません。
そのため、「叱る=イタズラをやめる」には結びつかないようです。
これが効果的! 正しい叱り方5パターン
・イタズラ防止アイテムで先回り
爪とぎされそうな場所にはカバーする、開けられる扉にはストッパーをつけるなど、イタズラに発展しないよう防止アイテムで予防。
イタズラ防止アイテムで先回り
気をそらす
聞きなれない音を出す
短い言葉で叱る
長くくどくど叱っても効果はないので「あ!」や「ダメ!」、「コラ!」といった言葉がオススメ。
あえてスルーする
しつこくしても要求が通らないことがわかれば、猫もあきらめるようになります。
猫の機嫌を損ねないように、先回りして予防する、気をそらせる、放っとくというのが効果的のようですね。
参考/「ねこのきもち」2016年11月号『猫飼いさしすせそ』(監修/小野寺 温先生(帝京科学大学助教、動物看護師)
撮影/中川文作、石原さくら、平林美紀
撮影協力/ネコカフェルディ
イラスト/小林昌子
文/ヤマモト トモミ
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