猫の健康管理のためには、もちろん動物病院での健康診断も大切ですが、自宅で行うチェックも大切。とくに体重の細かい増減は、猫の見た目からは分かりにくいため定期的なチェックが大切になります。
今回はそんな猫の体重のはかり方についてご紹介します。
1カ月で10%以上の増減は、病気が隠れている可能性大
少しの体重の増減は見た目では気付きにくいため、定期的に測定しましょう。食欲が落ちやすい夏は、健康な猫でも体重が減ることがありますが、涼しくなって元の体重に戻れば心配ありません。ただし、1カ月で10%以上の増減が見られたら要注意。減少は甲状腺機能亢進症(こうじょうせんきのうこうしんしょう)などの病気、増加は腹水などが疑われるため、動物病院で受診を。月に1回程度を目安にチェックしてあげられるといいでしょう。
成猫の理想体重の目安は?
上の数値は、一般的な体格の猫の理想体重です。猫の骨格の大きさによって適正体重は異なるので、獣医師に理想体重を判定してもらうといいでしょう。
飼い主さんはこうやってはかろう
- 猫の体を持ち上げ、すばやく体重計にのる
- 自分の体重をはかり、①から差し引いた数値が猫の体重
鵜飼先生は自宅でベビースケールを愛用
上部がトレーになっているベビースケールは、猫にも使いやすいそう。「猫をのせると一瞬で計測。10g単位で表示されるので、持病のある猫など、細かく数値を確認したい猫に便利です」(鵜飼先生)
猫の体重の細かい増減は見た目からは判断することが難しいです。でも、小さな猫の体は数100gの変化で病気の可能性が出てくるため、定期的な測定は欠かさないようにしましょう。もし愛猫を抱えるのが難しいときは、キャリーケースやベッドにいるときにそのまま体重計にのせてはかるなどしてあげるとはかりやすいですよ!
参考/「ねこのきもち」2016年7月号『愛猫のデータ\マイにゃんバー/で病気を早期発見!見てわかるヘルスチェック』(監修:聖母坂どうぶつ病院 獣医師 鵜飼佳実先生)
文/浪坂一
撮影/中川文作
※この記事で使用している画像は2016年7月号『愛猫のデータ\マイにゃんバー/で病気を早期発見!見てわかるヘルスチェック』に掲載されているものです。