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愛猫のために知っておきたい「おやつの与え方」Q&A

愛猫の嬉しそうな顔が見たくて、ついついおやつを求められるままに与えてはいませんか? ドキッ!とする飼い主さんも意外と多いのではないでしょうか?
嬉しそうにしている猫はかわいらしいですが、おやつをむやみに与えるのは危険!

猫へのおやつの与え方についてよくある質問をご紹介ながら正しい与え方を解説します。

Q. 1日に どれくらいの量のおやつを与えていいのですか?

A. 1日のエネルギー必要量の10%以内に

猫の1日あたりのエネルギー必要量は、体重・体形によって異なります。左の計算式で目安を求められるので、愛猫のケースに当てはめて計算してみましょう。1日のおやつの量は、その10%以内にとどめて。また、おやつで与えたのと同カロリー分を主食のフードから減らして。
画像/iStock、Getty Images Plus、ゲッティイメージズ

1日のエネルギー必要量の目安

安静時エネルギー必要量「30×体重(㎏)+70」kcalに、標準体形の猫は1.2 、肥満傾向の猫は1.0を掛けて求めます。

● 標準体形の猫
1.2 ×(30×体重(㎏)+70)kcal

● 肥満傾向の猫
1.0 ×(30×体重(㎏)+70)kcal
※上記の計算式は、1才以上の去勢・避妊手術ずみの猫を対象としています。子猫、シニア猫、妊娠・授乳中の猫などは計算式が異なります。

Q. 1日に何回くらいまで与えていいのですか?

A. 総量さえ守れば回数は多くてもOK

1日のおやつの量が「1日のエネルギー必要量の目安の10%以内」であれば、何回も小分けにして与えてOK。つい総量が増えてしまうという場合は、予め1日分を保存ケースなどに取り分けておき、その中から与えるようにするといいでしょう。
画像/iStock、Getty Images Plus、ゲッティイメージズ

Q. おやつを与えるとフードを 食べません。どうすれば いいですか?

A. フードを食べないならおやつを与えないで

「フードを食べなければおやつをもらえる」と学習すると、猫はフードを食べなくなることも。猫がフードを食べない場合は、おやつを与えないようにしましょう。おやつは、飼い主さん主導で、目的をもって、少量だけ与えるように徹底を。
画像/iStock、Getty Images Plus、ゲッティイメージズ
おやつを求められるままに与え続けていると、つい適量を超えてしまったり、栄養が偏ってしまったりするかもしれません。今回紹介したようなことを気を付けながら、正しくおやつを与えられるといいですね。
参考/ねこのきもち2019年9月号『もっと上手なおやつの与え方』(監修:獣医師、獣医行動診療科認定医、ペット行動カウンセラー 藤井仁美先生)
文/浪坂一
撮影/石原さくら
※この記事で使用している画像は2019年9月号『もっと上手なおやつの与え方』に掲載されているものです。
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