猫と暮らす
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多頭飼いなら知っておきたい! 仲が良い&良くない猫同士が見せる行動とは?
そこで今回は、「仲良しの猫同士・仲が良くない猫同士が見せる行動」や「仲が良くない猫たちに対して飼い主さんができること」などを、ねこのきもち獣医師相談室の先生が解説します。
猫の仲が良い・良くないについては、まずは猫の習性である「縄張り」について理解する必要があるようです。
猫にとって「縄張り意識」とは
ただその一方で、たとえばきょうだい猫や母猫など、成猫になって縄張りを主張するようになる以前から一緒に過ごしている相手や、血縁がなくても性格的に合う相手だった場合には、さほど激しく縄張りを主張せず、自分の縄張りの中で共存することを許容する行動もします。これは、室内飼育の猫にも当てはまります。
室内飼育の同居猫が仲良く見える理由
そうした環境で猫同士が仲良く過ごしているのであれば、お互いの縄張りの中で相手が過ごすことを認め合っている状況だともいえるでしょう。
同居猫同士の仲が良くないと…
仲良しな猫同士が見せる行動
また、とくに若い猫の場合は喧嘩のような激しいじゃれあいを仕掛けていくことも。ただし、出血を伴うような怪我をすることはほとんどなく、じゃれあいがひと段落したら互いに傍でくつろぐなど、穏やかに過ごす姿も頻繁に見られるのが一般的です。
これはお互いが相手の猫に対し、「自身の縄張りの中に受け入れてもいい相手」と認識しているためと考えられます。
とても仲が良い場合にはグルーミングも!
ただ、血縁のない猫同士で、そのような状況に至るきっかけや理由などについては、詳しくはわかっていません。人間同様に、性格や相性のようなものがある可能性も否定はできないでしょう。
仲が良くない猫同士が見せる行動
これは前述のとおり、猫が本来は個々に縄張りを持ち、単独で生活する動物であることが関わっています。
仲良くなりにくい猫の傾向とは
- もともと警戒心が非常に強い性格の猫や高齢猫の場合
- 先住猫と新入り猫の性別が同じ場合
- 不妊手術をしていない(もしくはある程度成長してから手術を受けた)猫同士の場合
猫の立場の強さは?
年齢
性別
先住か否か
新入り猫の自己主張が強いと、うまくいかないことも…
そのため、先住猫が縄張り意識がさほど強くない、おおらかな気質の猫であったとしても、新入り猫が自己主張の強い性格だと、先住猫に大きくストレスがかかってしまい結果的に仲良くできないケースもあります。
猫同士の仲が良くない場合は、「住み分け」を検討しよう
具体的には……
- 扉を閉められる別々の部屋で過ごさせる
- 1階と2階などフロアを分けて自由に行き来をさせないようにした上で、それぞれにトイレや水、くつろげる場所などを用意し自由に過ごさせる
といった対応です。
それぞれ大きいサイズのキャットケージで過ごさせるのもOK
その場合は……
- 各ケージを相手の姿が見えない場所に設置する
- (上記が難しい場合)間仕切り(パーテーション)などで互いが見えないように遮る
などの対応をするのがよいでしょう。
※写真は「いぬ・ねこのきもちアプリ」で投稿されたものです。
※記事と写真に関連性はありませんので予めご了承ください。
取材・文/sorami
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