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【獣医師監修】水を飲まない猫は危険!泌尿器系の病気と症状の見分け方
猫は水をあまり飲みたがらない生き物ですが、猫が水を飲まないと体にどのようなことが起こるのか、それによってリスクが高まる尿石症、膀胱炎、慢性腎不全について解説します。また、飲水量対策におすすめの自動給水器のランキングもご紹介します。
猫が水を飲まないと、どんなことが起きる?
しかし、飲水量が不足している状態が続くと、排尿回数が減ってオシッコが濃くなり、腎臓に負担がかかる、尿路結石ができやすくなるなど、泌尿器系の病気にかかるリスクが高まります。 猫を病気のリスクから守るためにも、必要な飲水量を確保できるように気をつけてあげましょう。
次の章からは、飲水量不足によって起こりやすい猫の病気を解説します。
起こりやすい病気①:尿石症
早期発見のためには、排尿に変化がないか日ごろから観察する習慣をつけることが大切です。
尿の量が極端に減る、頻繁にトイレに行くなどの行動が見られたら注意してください。
また、オシッコがキラキラとして見える、結石が粘膜を傷つけて血尿が出るなどの変化があらわれることもあるので、見落とさないように確認しましょう。
起こりやすい病気②:特発性膀胱炎
オシッコの量の減少や、トイレの頻度の増加、トイレに出たり入ったりとソワソワする、血尿が出るなどの様子が見られたら、動物病院で相談するようにしてください。
起こりやすい病気➂:急性腎不全
原因は、高度の脱水や尿路結石による尿道閉塞をはじめ、貧血、ウイルス感染、毒物、薬物などさまざま。治療により回復した場合でも、腎臓にダメージが残り、後遺症として慢性腎不全になってしまうケースもあるため、まずは予防を心がけましょう。
ねこのきもちユーザーに聞いた!自動給水器ランキング
このような疾患の既往歴のある猫は、予防策として飲水量のコントロールをしっかりと視野に入れていく必要があります。 必要な飲水量を確保するために、フードをウェットタイプの物に変える、水飲み場の増設をする、給水器を使うなど工夫しましょう。
それでは最後に、「ねこのきもちアプリ」ユーザーが選ぶ自動給水器ランキングをご紹介します。愛猫が快適に水を飲めるような環境づくりのためにも、ぜひ参考にしてみてくださいね。
1位 | ジェックス ピュアクリスタル ホワイト ![]() | ポンプで水を循環させながら、抗菌活性炭を使用したフィルターで汚れをろ過することで、きれいでおいしい水をつくる自動給水器。猫用は猫が水を飲みやすい山形になっており、飼育数や用途などに合わせて11種類から選べます。 |
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2位 | リッチェル プレアクア キャットウォーターファウンテン | 独自の浄水カートリッジを使用した、循環式自動給水器。猫が水を飲みやすいように、湧き出す水が斜面を流れるような形状に設計されています。サイズはS・Mの2種類。 |
3位 | アイリスオーヤマ ペット用自動給水機 PWF-200 | 活性炭入りフィルター付きの循環式自動給水器。アタッチメントを取り外しすることで、2通りの水流に切り替えることができます。 |
※掲載商品はランクインしたブランドの一例を紹介しています。
監修/徳本一義(獣医師)
ペット栄養学会理事。日本獣医大学非常勤講師。大学卒業後、小動物臨床を経て、ペットフード会社で学術部門を担当。現在は、複数の獣医科大学の非常勤講師を兼任。ペットフード協会新資格認定制度実行委員会委員長。

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