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飼い方が問題だった? 猫の老化を早めてしまう原因

大切な愛猫にはいつまでも元気でいてほしいものですが、いずれシニア期が訪れます。どの猫も年をとるものですが、老化のスピードをより早めてしまう原因もあるのだそうです。

そこでこの記事では、猫の老化についてねこのきもち獣医師相談室の先生にお話を聞いてみることに。飼い主さん自身も、注意してあげたいことがあるのだとか!

猫の老化で見られる症状

撫でられる猫
getty
ーー猫の老化は、だいたい何歳くらいから、どんな症状が見られるようになりますか?

ねこのきもち獣医師相談室の獣医師(以下、獣医師):
「シニアと呼ばれるのは6歳〜7歳にかけて、人でいう50歳を超えたころです。よく見られる症状としては……

  • 何となく元気がない
  • 動きが鈍い
  • 食欲が前に比べたら落ちた
などでしょうか。年齢を重ねると運動機能と消化機能がともに落ちるため、動き、食事、排便排尿の変化が目に見えてわかる場合もあります。

また、免疫力も衰えてくるために、ちょっとした変化にもうまく対応ができずに、体調を崩しがちになるかもしれません」

猫の老化を早めてしまう原因

くつろぐ猫
getty
ーー猫の老化のスピードを早めてしまう原因としては、どんなことが考えられますか?

獣医師:
「老化のスピードを早める一番の原因は、十分な睡眠と栄養が取れていないことです。どこかが痛かったり調子が悪いと、ゆっくり睡眠をとることができません。また、環境の変化やストレスによっても、安心して睡眠できないかもしれません」

ーー猫が安心して眠れる環境になっているか、飼い主さんは注意して見てあげたいですね。栄養面では……?

獣医師:
「栄養はバランスのよい総合栄養食で、なおかつシニア用を選ぶとよいでしょう。食欲がなかったり、どこかに病気を抱えている場合は、獣医師の指示に従い必要な栄養素を与えてください」

愛猫の老化を早めないために飼い主さんが注意したいこと

遊ぶ猫
getty
ーーちなみに、猫の老化を早めてしまうのは、飼い主さんの飼い方が原因になっていることもあるのでしょうか……?

獣医師:
「あるかもしれません。飼い主さんが一番気を付けなければいけないのは、食べ物です。たとえば、若いころはコミュニケーションの一環で、おやつに煮干しやチーズをあげていたかもしれません。しかし、年をとると、おやつで栄養をとるのは危険なことです」

ーー昔から大好物だったから…と与えてしまうかもしれませんね。たとえ猫が喜んでいたとしても、おやつの与え過ぎは体には負担なのですね。

獣医師:
余分な塩分やミネラルは、腎臓や肝臓、心臓にもダメージを与えかねません。フードはしっかりバランスのとれた総合栄養食を与えましょう」

ーーほかに、飼い主さんが日頃から配慮したいことはありますか?

獣医師:
毎日の運動も骨格筋の維持に大切ですね。 体の姿勢を正常に整え、積極的に遊びに誘って、体を動かせるようにしてあげてください。体が動くことは、細胞を活性化し免疫力アップにつながります」

見つめる猫
getty
人と同じように、睡眠、栄養、運動は、猫が若々しくいるために大切なポイントのようですね。先生が解説したポイントを踏まえて、愛猫が元気でいられるように、飼い主さんも日頃から配慮してあげてくださいね!

(監修:いぬのきもち・ねこのきもち獣医師相談室 担当獣医師)
※記事と写真に関連性はありませんので予めご了承ください。
取材・文/sorami
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