猫と暮らす
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「目は口ほどに物を言う」猫の“目づかい”に込められた気持ちとは?
「目は口ほどに物を言う」ということわざは有名ですが、実は猫にも当てはまるようです。今回は、「上目づかい」「半目づかい」「瞬き目づかい」など、猫の“目づかい”に注目し、どんな気持ちが込められているのか、詳しく解説します!
期待の気持ちが込められた「上目づかい」

あらゆる飼い主さんの心を撃ち抜く、キラキラまん丸の目で見上げてくる「上目づかい」。これは「いいことがありそう」と期待しているときの目づかいです。
猫が上目づかいをするときは、たいてい人の足元に来て見上げているでしょう。このような行動をするときは、「フードをもらえそう」「遊んでもらえそう」という期待でワクワクしていることが多いため、目をパッチリと開いているのだとか。
最初のうちは無意識に行う上目づかいですが、猫によっては上目づかいをしたときにフードがもらえたなどの経験を繰り返すうちに学習し、意識的にやるようになることもあるようです。
心地よさにウットリしている「半目づかい」

まぶたを半分閉じた状態の「半目づかい」は、気持ちがよくてついついまぶたが下がってしまっている状態。このとき、猫はとてもリラックスしていて、体中の筋肉が緩み、まぶたも一緒に下がっているのです。なんと、なかにはそのまま眠ってしまう猫も。
なお、半目のときに見える半透明の膜は「瞬膜(しゅんまく)」と呼ばれるもので、目を開いているときは目頭側に収まっていますが、閉じるときは完全に目を覆います。人とは違い、猫は二枚重ねのまぶたで目を守っているのです。
仲良しのサイン「瞬き目づかい」

猫が相手と目が合ったときに一瞬目を閉じる「瞬き目づかい」は、「仲良しだよね」「敵じゃないよね」と確認するためのサインです。
猫の世界では、相手の目をじっと見続けることは、敵意を表す行動になってしまいます。そのため、飼い主さんや仲の良い猫と目が合ったとき、瞬きをして気まずさを和らげようとしているのだとか。
この瞬き目づかいは、飼い主さんに見つめられたときや、名前を呼ばれたときに見られる場合もあります。このときは「わかってるよ、仲良しだよね」という意味が込められているようです。
じっくり猫の様子を観察していると、実にさまざまな表情を宿していることに気がつきます。そのなかでも比較的分かりやすい目づかいは、愛猫とのコミュニケーションをよりスムーズにするためにも役立つはず。ぜひ参考にしてみてくださいね。
参考/「ねこのきもち」2016年1月号『こんなに気持ちが表れる!上目、半目、猫目...なんと多彩なねこの目づかいコレクション』(監修:哺乳動物学者 川崎市環境影響評価審議会委員 「ねこの博物館」館長 日本動物科学研究所所長 今泉忠明先生)
文/kagio
※写真はスマホアプリ「いぬ・ねこのきもち」で投稿されたものです。
※記事と写真に関連性はありませんので予めご了承ください。
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