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オス猫が子育てをすることもあるってホント? 面倒見がいい猫の特徴
子猫を迎えたときに、「先住のオス猫がお世話をしてあげていた…」というような話を聞くことがあります。「母性が出てきたのかな?」と思う飼い主さんもいるようですが、オス猫が子育てをすることもあるのでしょうか…?
気になる疑問について、ねこのきもち獣医師相談室の先生に聞いてみました!
気になる疑問について、ねこのきもち獣医師相談室の先生に聞いてみました!
オス猫が子猫を育てることもあるの?
ーーオス猫が子猫を育てたり、お世話をしてあげる…というのは、よくあることなのでしょうか?
ねこのきもち獣医師相談室の獣医師(以下、獣医師):
「去勢をしていないオスのノラ猫は、自分の遺伝子ではない子猫を食い殺してしまうことがあります。これは野生の本能です。
ペットとしてのオス猫は去勢することも多く、ホルモンバランス的にも野性味は薄れているでしょう。また、安全な場所で暮らし、ほかの猫との集団生活から、お互いを舐め合うようなスキンシップをとったり、ほかの猫を大切にする行動もでてきます」
「去勢をしていないオスのノラ猫は、自分の遺伝子ではない子猫を食い殺してしまうことがあります。これは野生の本能です。
ペットとしてのオス猫は去勢することも多く、ホルモンバランス的にも野性味は薄れているでしょう。また、安全な場所で暮らし、ほかの猫との集団生活から、お互いを舐め合うようなスキンシップをとったり、ほかの猫を大切にする行動もでてきます」
ーーオス猫が子猫を育てるかどうかは、野性的であるか…というところも関係してくるのですね。
獣医師:
「猫の性格にもよりますし、より野性的であれば、子猫を育てることはないと思います。
ただ一方で、ノラ猫の未去勢のオスも子育てをするという話も知っています。私が見たノラ猫のオスの話は、奥さん猫はひとりだけ、浮気はしない、自分の子どもを大切に世話する…というものでした」
「猫の性格にもよりますし、より野性的であれば、子猫を育てることはないと思います。
ただ一方で、ノラ猫の未去勢のオスも子育てをするという話も知っています。私が見たノラ猫のオスの話は、奥さん猫はひとりだけ、浮気はしない、自分の子どもを大切に世話する…というものでした」
ーーそれはとても興味深いエピソードですね!
獣医師:
「オスなので、もちろんお乳は出ませんし、飲ませることもできません。そのオス猫は強そうな猫でしたが、とっても優しい面が見てとれました。なので猫それぞれに、子猫に対する何かしらの気持ちがあるのでしょうね」
「オスなので、もちろんお乳は出ませんし、飲ませることもできません。そのオス猫は強そうな猫でしたが、とっても優しい面が見てとれました。なので猫それぞれに、子猫に対する何かしらの気持ちがあるのでしょうね」
面倒見がいい猫の特徴は?
ーーほかの猫のお世話をしたりなど、面倒見がいいような猫にはどんな特徴がありますか?
獣医師:
「面倒見がいいのは、本能と性格と環境が関係していると思います。メス猫の場合、ほかの猫の子どもでも受け入れてお世話をする本能が元々あります。しかし、自分の子を育てない、興味もないという猫もいます」
「面倒見がいいのは、本能と性格と環境が関係していると思います。メス猫の場合、ほかの猫の子どもでも受け入れてお世話をする本能が元々あります。しかし、自分の子を育てない、興味もないという猫もいます」
ーーそれはなぜなのでしょうか?
獣医師:
「ペット化して、本能的な部分が薄くなってきているのかもしれませんね。帝王切開で出産すると、そういった気持ちが薄れるように感じます。また、安心できない生活環境だと世話をしている場合ではないので、お世話が手薄になりやすいです。
あと理由はわかりませんが、お世話が過剰な猫もいるようですね」
「ペット化して、本能的な部分が薄くなってきているのかもしれませんね。帝王切開で出産すると、そういった気持ちが薄れるように感じます。また、安心できない生活環境だと世話をしている場合ではないので、お世話が手薄になりやすいです。
あと理由はわかりませんが、お世話が過剰な猫もいるようですね」
ーー猫にも世話好きのコがいるのですね(笑)
先住猫がいる家庭で新入り猫を迎える際の注意点とは
ーー子猫を迎えたときに、先住のオス猫がお世話をしてあげていた…というように、うまく関係性がつくれればよいですが、先住猫と新入り猫の関係がよくない場合もありますよね。先住猫がいる家庭で新入り猫を迎える際、どのようなことに気をつければいいでしょうか?
獣医師:
「猫はもともと単独で生活をする動物なので、距離を置きたい猫もいますし、ほかのコと性格が合わないこともあります。それは仕方のないことだと認識しましょう。
住むスペースを分けて同じ家に住む方法もあるので、新入り猫を迎える際に家にそういった余裕があるのか考える必要があります」
「猫はもともと単独で生活をする動物なので、距離を置きたい猫もいますし、ほかのコと性格が合わないこともあります。それは仕方のないことだと認識しましょう。
住むスペースを分けて同じ家に住む方法もあるので、新入り猫を迎える際に家にそういった余裕があるのか考える必要があります」
ーーもしものときのこともしっかり考えておいたほうがいいのですね。
獣医師:
「また、先住猫がシニアだと、運動量、精神面でかなりギャップがあるので、お互いが不満を抱えやすいです。神経質な面が強いようであれば、ほかの猫との深い関係性は望んでいないので、仲良く寄り添うようなことはないと思います。
新入り猫を迎える際は、事前にお互いの相性を見るトライアルを検討するのもいいでしょう」
「また、先住猫がシニアだと、運動量、精神面でかなりギャップがあるので、お互いが不満を抱えやすいです。神経質な面が強いようであれば、ほかの猫との深い関係性は望んでいないので、仲良く寄り添うようなことはないと思います。
新入り猫を迎える際は、事前にお互いの相性を見るトライアルを検討するのもいいでしょう」
ーー猫たちの幸せのためにも、事前にトライアルで相性の確認が可能な場合は、ぜひやっておきたいですね!
(監修:いぬのきもち・ねこのきもち獣医師相談室 担当獣医師)
※写真は「いぬ・ねこのきもちアプリ」で投稿されたものです。
※記事と写真に関連性はありませんので予めご了承ください。
取材・文/雨宮カイ
※写真は「いぬ・ねこのきもちアプリ」で投稿されたものです。
※記事と写真に関連性はありませんので予めご了承ください。
取材・文/雨宮カイ
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