猫と暮らす
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「ごめん寝」スタイルで寝る猫…苦しくないの? 注意が必要な場合の見分け方を解説
この記事では、猫のごめん寝に関する気になることについて、ねこのきもち獣医師相談室の先生に聞いてみました!
猫の「ごめん寝」 苦しくないの?
「猫のごめん寝とは、まるで土下座をしているかのような姿勢で寝ている状態のことを指します。
よく見られるのが、前足を揃えて頭を床につけたり、毛布などに顔をうずめたりしている姿です。この姿が謝罪しているかのように見えることから、ごめん寝と名付けられたようですね」
「息ができなくなるほど顔を強く押し付けているわけではないので、それほど苦しいということはないと思います。苦しかったら猫は自分で体勢を変えるので、心配しなくても大丈夫でしょう」
ごめん寝をしているときの不調のサインの見分け方とは?
「たいていは問題がないと思いますが、病気で体調が悪そうなこともあるかもしれません。ごめん寝の体勢で寝ていて、じつは不調なのかもしれないというとき、下記のような症状が見られることがあります。
- 呼吸が早い
- この体勢から姿勢を変えることが不可能(横になったり、起き上がってみたり、立ち上がったり、首を持ち上げることなどができない)
猫のごめん寝から考えられる4つのこと
「大きく分けて、下記の4つのようなことが考えられるでしょう」
①首をストレッチしている
「猫は寝ているときでも、体を動かしながら全身をストレッチしています。なにかあったらすぐに逃げられるようにするためです。たとえば、顔をクッションなどにうずめた状態で、首をストレッチしていることもあります」
②子猫時代の名残
「ごめん寝は、母猫の体に顔をうずめて寝ていた子猫時代の名残の可能性もあるでしょう。ごめん寝は身を守ることができる状態なので、安心して眠れている猫もいるかもしれません」
③まぶしくて「寝にくいな」と思っている
「眠いけど周りが明るくて、『まぶしいな』と感じているときにも、ごめん寝の体勢で寝ていることがあります」
④うたた寝している
「猫がごめん寝をするとき、座った姿勢のまま眠ってしまうことがあります。
猫は半日以上を寝て過ごし、人のように起床時と睡眠時がはっきりとは分かれていません。睡眠も浅いことが多く、眠くなれば寝て、気になることがあれば起きるの繰り返し。人でいう『うたた寝』のような時間が猫には多いのです。
ごめん寝も、多くの場合はうたた寝に含まれると考えられるでしょう」
猫がゆっくり休めるように一工夫を
「猫はよく眠る動物ですが、1日の間で眠りが浅い時間も多いです。猫には猫の生活リズムがありますが、野生の頃と違って飼い主さんと同じように寝て、起きる生活に慣れています。
猫がゆっくり休めるように、飼い主さんが眠るときは部屋を静かに暗くしてあげましょう」
※写真は「まいにちのいぬ・ねこのきもちアプリ」で投稿されたものです。
※記事と写真に関連性はありませんので予めご了承ください。
取材・文/sorami
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