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保護猫を人に馴らせたい 大分県の動物愛護センターで行われる新しい社会貢献の形

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大分県と大分市の共同で運営される「おおいた動物愛護センター」。昨年開所したばかりでまだまだ手探り状態ですが、猫の命を守るため新センターならではの新しい試みについて取材しました。
※記載内容はすべて、2020年10月10日現在のものです。

写真提供/おおいた動物愛護センター

障がい者や動物関係の学生による猫の馴化

当センターは新しい飼い主を見つけるなどの動物愛護を目的とする施設ですが、社会貢献のひとつとして、障がい者の雇用や動物関係の学校に通う学生の実習などが行われています。障がい者によるボランティア活動を導入し、センターでの活動を通して社会参加をサポートすることを目標としています。従業員には、毎日30分ほどおもちゃを使って猫と遊んでもらうほか、譲渡対象の猫の紹介カード作りなども依頼。
「猫たちも毎日来てくれるみなさんの顔を覚えているのか、安心して遊べるようになりました。障がい者の方々も猫に会うことを楽しみに積極的にセンターへ来てくださっています」と当センター長の佐伯さん。人と猫、お互いがふれあうことによっていい効果が現れているようです。

写真提供/おおいた動物愛護センター
猫と遊ぶ障がい者の方。それぞれの猫が好きな遊びも把握しています

猫にとっては触られる練習に

センターでは、動物関係の学校に通う学生に対して、動物愛護の現状や課題についての授業や施設見学、猫のシャンプーやトリミングといった体験実習などを行っています。

センターに保護される猫は、人を知らなかったり、悲しいことに人にひどいことをされたりして、人になれていない猫も多いため、実習は猫にとっても大切な経験になるのです。また、学生たちにとっては、ここでしかできない体験ができたり、動物に触れる機会が増えたりすることで、さらに動物愛護の気持ちを育んでもらうきっかけになると期待しています」(佐伯さん)。今後も学校側の要望に応じて、体験内容を変えていくことも視野に入れています。

写真提供/おおいた動物愛護センター
学生による検診の様子。触られることになれる「ハンドリング」効果も

譲渡数を増やすことが今後の課題に

昨年2月の開所以来、猫の譲渡数は399匹を達成しました。わずか1年足らずですばらしい成果ですが、その一方で、開所当時から収容する猫の数は依然多く、運営費や管理費が膨らんでいます。
こうした問題を解消するためにも、譲渡数を増やすことが先決です。
たとえば今年度からは市町村、ボランティア、大分県獣医師会と協働してノラ猫の不妊手術を無料で行う「おおいた・さくら猫プロジェクト」や、子猫を一時的に預かって人になれさせるミルクボランティア制度を開始。「ミルクボランティアの応募は多く寄せられました。住民の動物愛護への関心が少しずつ高まっているのを感じます」(佐々木さん)。

始まったばかりのセンターは、未来の「殺処分ゼロ」を目指して日々活動にまい進しています。可能性を秘めるおおいた動物愛護センターの、これからの活動に注目です。



参考/「ねこのきもち」2020年12月号『猫のために何ができるのだろうか』
文/carrie-the-cat
※この記事で使用している画像は2020年12月号「猫のために何ができるのだろうか」に掲載しているものです。

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