猫と暮らす
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猫の視力が低下する原因とは? 見逃したくないサインも
この記事では、猫の視力が低下する原因や視力低下のサインについて、ねこのきもち獣医師相談室の先生が解説します。
猫の視力が低下する原因
「猫もシニアになると視力が低下してきます。そのなかでも、病気が原因で視力低下を引き起こすことがあります」
「たとえば、シニア猫の甲状腺機能亢進症や腎不全などの病気が原因で、高血圧になり網膜に変性を起こし、視力が低下します。高血圧性網膜症と呼ばれます」
猫の視力が低下しているサイン
「そうですね。たとえば…
- 視線が合わない
- 呼びかけに反応しない
- 歩き方や行動がゆっくり慎重になった
- 要求鳴きや夜鳴きが多くなった
- 物にぶつかる
- 常に黒目が大きいままでいる
- 音や物に対して臆病になったり、お手入れなどに過剰に抵抗する
猫の視力が低下してきたときの対処法
「まずは動物病院に行って、猫の体の状態を調べてもらいましょう。検査で病気がないかどうかを確認し、病気が原因で視力低下が起こっている場合には、なるべく早く治療を開始してください。
早期に病気を見つけることができれば、視力の回復が望める場合もありますので、定期的な健康診断が大切です」
猫の視力低下の予防について
「シニア猫がかかりやすい病気を予防すれば、視力の低下を予防することにもなります。定期的な健康診断を受けさせてあげましょう。
また、飼い主さんは日頃から猫の行動の様子のほか、目の様子も確認してみてください。具体的には…
- 目の大きさ
- 目の色
- 瞳孔の開き具合
- 目やにや赤みがないか
- 涙の量
取材・文/柴田おまめ
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