猫と暮らす
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猫の免疫力が下がる原因とは? 免疫力アップのために大切なことを獣医師が解説
この記事では、猫の免疫力が下がるおもな原因と、免疫力アップのために大切なことについて、ねこのきもち獣医師相談室の先生が解説します。
猫の免疫力が高まるとよいとされるワケ
「たとえば、季節の変わり目で猫が体調を崩しがちになることがあるかと思いますが、それは免疫力の低下が原因かもしれません。猫の免疫力を高めると粘膜のバリア機能が強化されて、ウイルスをブロックするはたらきが強まるといわれています。
猫風邪などの感染症は、鼻やのどの粘膜からウイルスや細菌が侵入することで引き起こされる病気なため、粘膜のバリア機能を強くしてあげる必要があるのですが、そのためにも免疫力を高めることが有効です」
猫の免疫力が下がる原因とリスク
「生まれつきウイルス性の病気を持っている場合や、ストレスを受けた場合、ごはんや遊びなどが十分でない場合に、猫の免疫力が下がることがあります」
「免疫力が下がったときに一番心配なのは、猫風邪などの病気にかかりやすくなる→さらに免疫力が下がる→重症化するといった悪循環に陥りやすいことです」
猫の免疫力を上げるために大切なこと
「猫の免疫力を上げるには、そのコに合ったごはんを適量食べさせ、遊びを十分にし、なるべくストレスを感じさせないことが重要です」
「食事が偏ってしまうと、病気や体調不良につながります。猫には、栄養バランスのよい『総合栄養食』と記載されたフードを与えましょう。粘膜を強くする栄養素としては、亜鉛、ビタミンA、ビタミンB2、ビタミンB6、ビタミンCなどがあります」
「遊んであげるとストレス発散にもなり、免疫力を高めるために大切な運動も同時にできます。1日にたった数分でもよいので、愛猫と毎日遊んであげられるとよいですね」
「そうですね。たとえ飼い主さんから見て変わりない日常であっても、猫はストレスを感じることがあります。たとえば、トイレをこまめにキレイにしてあげることでも、ストレスが軽減することがあるので、飼い主さんは配慮してあげたいですね。
気温の変化や環境の大きな変化も、猫にとってはストレスの原因となってしまいます。そのため、普段の生活ではなるべく室温や湿度を一定に保ってあげることが大切です」
「室温は26~28℃、湿度は50〜60%が理想的です。加湿器には猫の粘膜を乾きにくくする効果もあり、病気の予防にも役立つので取り入れてあげるとよいでしょう」
※記事と写真に関連性はありませんので予めご了承ください。
取材・文/柴田おまめ
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