猫と暮らす
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東日本大震災から10年――譲渡活性化のため奔走する動物愛護センターを追う
保護猫の幸せを願ってー
被災猫の救護施設から愛護施設へ
「1匹でも多くの猫に幸せになってもらえるよう、すべての施設に収容される猫が譲渡対象になります。ホームページでもチェックできるので、ぜひ見てみてほしいです」とセンター次長の谷津さんは言います。このように保護猫の譲渡促進を図るセンターですが、収容されている猫の暮らしやすさのため、設備の工夫にも余念がありません。
猫のストレス軽減を目的として設備を改修
「現在は新型コロナウイルスの影響を受け、オンライン譲渡会などが各地で行われていますが、当センターではお互いのミスマッチが起きないよう、譲渡希望者と譲渡対象の猫は必ず対面してもらうようにしています。開所日であれば毎日面会は可能ですが、感染防止対策として、来館する方には電話で事前予約をしていただき、1組あたり45分と制限時間を設けています」と谷津さん。こうした地道な譲渡を続けた甲斐があり、5年間で譲渡会を含め、580匹の猫が新しい家族のもとへと卒業しました。こうした譲渡活動以外にも飼い主さんの適正飼養や責任意識の向上を目指し、講習会などの活動も行われています。動物の幸せを願って名付けられた「ハピまるふくしま」。そのさらなる実現のため、今日も奮闘します。
いかがでしたか? 近年では保護猫を迎える人が増えていますが、保護猫の幸せを願い活動する新センターの挑戦に一層注目が集まります。
※この記事で使用している画像は2021年4月号「猫のために何ができるのだろうか」に掲載しているものです。
文/carrie-the-cat
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