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東日本大震災から10年――譲渡活性化のため奔走する動物愛護センターを追う

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保護猫の幸せを願ってー

2011年に起きた東日本大震災や原子力発電所事故による被災猫たちを救うため誕生した福島県の「三春シェルター」は、3年前に愛護活動を目的とした「ハピまるふくしま」へと生まれ変わりました。保護猫の幸せを願い奮闘するセンターの取り組みを取材しました。

写真提供/ハピまるふくしま
猫はワクチン接種・駆虫薬投与などの処置をしてから譲渡対象に

被災猫の救護施設から愛護施設へ

東日本大震災、それにともなう東京電力福島第一原子力発電所事故により取り残された被災猫や犬を救護する「三春シェルター」は、5年前にすべての被災動物が元の飼い主さんや新しい飼い主に迎えられたため、閉鎖。その翌年に「福島県の動物愛護を推進する拠点施設として活用してほしい」という福島県動物救護本部の意向で、改修工事を行い、福島県動物愛護センター「ハピまるふくしま(以下、センター)」として再スタートしました。当センター以外にも会津支所、相双支所を設立。3つの施設の連携により、各地域での保護や譲渡活動の活発化も目標のひとつとなっています。

「1匹でも多くの猫に幸せになってもらえるよう、すべての施設に収容される猫が譲渡対象になります。ホームページでもチェックできるので、ぜひ見てみてほしいです」とセンター次長の谷津さんは言います。このように保護猫の譲渡促進を図るセンターですが、収容されている猫の暮らしやすさのため、設備の工夫にも余念がありません。

写真提供/ハピまるふくしま
各シェルターには猫の健康状態が記された紙を掲示
写真提供/ハピまるふくしま
災害時、動物救護施設にもなる当センターは、ペットフードやクレートなどを備蓄

猫のストレス軽減を目的として設備を改修

施設の改修にあたり、とくに意識したのは猫のストレスを限りなく軽減すること。外で生活していた猫などはとくに警戒心が強く、見慣れない動物に対してストレスを感じてしまう恐れもあるため、猫舎は犬舎と隣接しないように設置。さらに、「猫は上下運動を好む習性があるため、縦長のシェルターを設置しました。また、限られた空間でも猫が外を見て気分転換できるよう、強化アクリル板を使用したり、外の空気を楽しめるように職員の手によってメッシュ性の素材の天井も設置したりと、細かいところにも気を付けました」と谷津さん。

「現在は新型コロナウイルスの影響を受け、オンライン譲渡会などが各地で行われていますが、当センターではお互いのミスマッチが起きないよう、譲渡希望者と譲渡対象の猫は必ず対面してもらうようにしています。開所日であれば毎日面会は可能ですが、感染防止対策として、来館する方には電話で事前予約をしていただき、1組あたり45分と制限時間を設けています」と谷津さん。こうした地道な譲渡を続けた甲斐があり、5年間で譲渡会を含め、580匹の猫が新しい家族のもとへと卒業しました。こうした譲渡活動以外にも飼い主さんの適正飼養や責任意識の向上を目指し、講習会などの活動も行われています。動物の幸せを願って名付けられた「ハピまるふくしま」。そのさらなる実現のため、今日も奮闘します。

いかがでしたか? 近年では保護猫を迎える人が増えていますが、保護猫の幸せを願い活動する新センターの挑戦に一層注目が集まります。

参考/「ねこのきもち」2021年4月号『猫のために何ができるのだろうか』
※この記事で使用している画像は2021年4月号「猫のために何ができるのだろうか」に掲載しているものです。

文/carrie-the-cat

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