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『ノラ猫→地域猫→飼い猫』に! 全国に広がる「カッパちゃん写真展」で猫の未来を考える

一度見たら忘れられないなんともユニークな毛柄の猫「カッパちゃん」。じつは、この猫は練馬区の地域猫でした。ノラ猫の現状を多くの人に知ってほしい。「NPO法人ねりまねこ」のそんな啓発活動に一役買っているカッパちゃんが、ノラ猫から地域猫になるまでを写真で綴る写真展が全国各地で開催されています。
※記事内容はすべて、2021年4月10日現在のものです。

ノラ猫の未来は? みんなに考えてほしい

2014年2月寒い雪の日、NPO法人ねりまねこ理事長の亀山知弘さん宅の庭に現れた1匹のノラ猫。黒白で、全身タイツをはいたような、珍しい柄。上から見た頭の模様が「河童のお皿みたいだから」ということで名付けられたカッパちゃんは、最初は人を警戒するあまり威嚇が激しく、ゴハンを与えるどころか、近付くこともできない猫でした。同年11月、そんなカッパちゃんが徐々に地域猫になっていくまでの半年間の様子を写真とともに紹介する写真展を区内で開催。すると、多くの愛護団体などから広報・啓発の材料として写真を貸し出してほしいという要望が次々と寄せられました。もともとは1回きりの予定だった写真展は、北海道から沖縄まで約70カ所で開催される人気展となっています。
写真提供/NPO法人ねりまねこ
ワイルドなノラ猫代表のようなカッパちゃんの姿を見てファンになった人も多いようです
写真提供/NPO法人ねりまねこ
地域猫時代のカッパちゃん。亀山さん宅の縁側などへ日向ぼっこをしに来ていました
写真提供/NPO法人ねりまねこ
自宅で、ほかの保護猫たちと寛ぐカッパちゃん。仲よく暮らしています
「“餌やりは悪者、ノラ猫は邪魔者”という社会の目を変えたかった。人が適正に管理すれば、ノラ猫も穏やかな地域猫になれる、人の知恵と努力で外の猫と人は共生できることを伝えたかったんです」と亀山知弘さん・嘉代さん夫妻。その後、病気をきっかけに亀山さん夫妻の“飼い猫”になったカッパちゃん。商用利用でなく、動物愛護の啓発が目的であれば、写真一式を誰にでも無料で貸し出しているとのこと。あなたも『カッパちゃん写真展』を開いてみませんか?
写真提供/NPO法人ねりまねこ
河童のお皿みたいな頭の模様がチャームポイント
出展/「ねこのきもち」2021年6月号『ねこのために何ができるだろうか』
文/ハナマサ
※この記事で使用している画像は2021年6月号『ねこのために何ができるだろうか』に掲載しているものです。
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