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ケガにつながる危険性も…猫が「乗ると危ない家電」の例と対処法を獣医師が解説

家電に乗るのが好きな猫もいますが、思わぬ事故につながるケースもあるようです。

この記事では、猫が乗ると危険な家電の例と、どのような事故が起こりうるのかを、ねこのきもち獣医師相談室の先生が解説します。

事故が起こる危険性も…猫が乗りがちな家電3つ

くつろぐ猫
getty
——部屋の中にはさまざまな家電がありますが、猫が乗ったりすると危険だというものには、どのようなものがありますか?
ねこのきもち獣医師相談室の獣医師(以下、獣医師):
「ここではよくある例について、具体的に3つの家電を取り上げます」

①炊飯器

獣医師:
「猫は寒がりなので、ほんわか暖かいところが好きです。とくに炊飯器の上は人気があります。ただし、炊飯中に乗っていると蒸気でヤケドする危険性がありますし、知らずにスイッチオンしてしまい空焚きが起こる危険もあります」

②電子レンジ

獣医師:
「猫は高いところから眺めることも好きですので、台の上や棚に設置する電子レンジなどにも乗ります。のぼるときに扉が開いてしまったり、電子レンジが動いたり、電子レンジごと落下する事故も起こります」

③コンロ

獣医師:
「コンロの上は食べ物のニオイがするので、興味があってのぼりたがると思います。周辺を歩いている際に、コンロのスイッチが入ってしまう危険性もあるでしょう。また、つくりおきのものがお鍋に用意されていると、それを食べてしまうこともあります」

猫のいる家庭で家電を扱う際の注意点

くつろぐ猫
getty
——家電の扱いに気をつけないと、事故が起こる可能性があるのは注意したいですね。
獣医師:
「そうですね。家電による事故を起こさないために、たとえば…
  • 使わない家電はコンセントを抜いておく
  • 猫が触れないところに片して置きっぱなしにしない
  • 危なくないようにカバーをかける
  • 危険な場所には入れないようにする
  • 使用中は猫に危険のないようにする
などを普段から徹底しましょう。また、定期的に部屋を見直して危険がないか確認してください。

『入るな』と言われる場所は入りたくなるものです。しっかり安全を確保したうえで、飼い主さんの付き添いで危なくない範囲で探検する時間を設けると、気が済むかもしれません。その際は、食べ物やゴミ類は必ず片付けましょう」

獣医師が実際に診察した「猫の家電によるトラブル事例」

診察を受ける猫
getty
——家電による猫の事故について、先生は診察の経験がありますか?
獣医師:
「実際に診察をしたことのある猫の事例でいうと、電子レンジが猫の上に落下したというものです。あとは、電気湯沸かしポットも落下したと言われたことがあります。コンセントがひっかかって落下し、中のお湯がこぼれたそうです。


幸いなことにどちらも大丈夫でしたが、骨折のケースがあると聞いたこともありますし、ヤケドの恐れもあるでしょう」
——家電の落下は猫にも危険ですよね。
獣医師:
「家電類は地震でも落下することがあるので、台の上に設置する家電は落ちる危険性がないかどうか確認したほうがよいでしょう。

実際に、テレビが倒れたり落ちたということもありました。猫はテレビの裏も暖かくて好きなので、入り込んだりのぼったりします。隠れ家として提供してもよいですが、転倒や落下の危険性も考え、危なくないかどうか確認するようにしましょう。

また、家電の周辺に台や猫の好きなものがあると、家電を踏み台として利用することも多いです。猫目線になって考え、周辺の環境を安全に整えてあげてください」


(監修:いぬのきもち・ねこのきもち獣医師相談室 担当獣医師)
※記事と写真に関連性はありませんので予めご了承ください。
取材・文/sorami
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