猫ってオシッコもウンチもしっぱなしだからお尻が汚いのでは?と心配している飼い主さんも多いよう。たしかに、猫の衛生面、室内で一緒に暮らす飼い主さんにとっての衛生面、どちらを考えても気になるところですよね。そこで、猫の「お尻周り」のケアについてNGな例と、お手入れをすべきとき、その方法をご紹介します。
ウンチをしたあと毎回お尻を拭く必要はありません
拭かれることにストレスを感じウンチを我慢する可能性も
猫の性格にもよりますが、捕まえられてお尻を拭かれることにストレスを感じる猫は少なくないでしょう。
とくに、ウンチのあとすぐにお尻を拭かれる経験を繰り返していると、「トイレでウンチをする」ことと、「お尻を拭かれる」ことを結び付けて覚える可能性大。その結果、ウンチを我慢して便秘になるなど健康を害したり、トイレ以外の場所で隠れてウンチをするようになる可能性も。
基本的には拭かなくてOK。 長毛で汚れやすいなら毛をカットしてもらって
猫は通常、とてもキレのよいウンチをしますし、自分で舐めてきれいにするので、拭く必要はありません。長毛の猫でお尻周りの毛が汚れやすい場合は、トリミングの際にお尻周りの毛をカットしてもらいましょう。高齢の猫や病気の猫は、汚れが付いている場合のみ、湿らせたコットンなどでやさしく拭きましょう。
おうちでケアする方法は?
とくに長毛猫の場合、自宅でお手入れしても。できれば2人で役割分担するとスムーズです。その方法をご紹介します。
1.1人に猫を押さえてもらい、しっぽを持ち上げる
2.お尻の穴から放射状にコームで毛をとかす
短毛猫はガーゼ拭きだけでも汚れは充分取れます
毛の絡まりの心配が少ない短毛猫は、濡らしたガーゼで拭くだけでもOK。支え方や拭く方向は、長毛猫の場合と同じ。また、1人で行う場合は、写真のように猫と対面になり、猫の胴体を抱えるようにすると○
基本的には、汚れが気にならない限りお手入れは不要、とのことです。気分がいいときにはしっぽをピン、と立ててお尻の穴が丸見えになる猫。それを見るたびに、汚れの心配をしていた飼い主さんも、これでもう安心ですね。
参考/「ねこのきもち」2017年2月号『やり過ぎると危険なお世話』(監修:聖母坂どうぶつ病院獣医 田草川佳実先生)、「ねこのきもち」2016年5月号『おうち猫エステしませんか?』(監修:花島秀俊先生ちば愛犬動物フラワー学園講師 花島秀俊先生)
文/ハナマサ
※この記事で使用している画像は2017年2月号『やり過ぎると危険なお世話』、2016年5月号『おうち猫エステしませんか?』に掲載しているものです。