短毛種
UP DATE
オシキャットの特徴と飼い方 可愛い画像いっぱい|ねこのきもち 猫図鑑

オシキャット
- 英語名
- Ocicat
- 原産国
- アメリカ
- 公認団体
- CFA・TICA・ FIFe ・ GCCF
- 毛種
- 短毛種

高野 八重子 先生
オシキャットの特徴・性格・毛色
オシキャットの飼いやすさ 各項目の数値が大きいほど飼いやすい傾向
オシキャットの性格
オシキャットは、ワイルドな外見とは正反対に、とても優しい性格をしています。そして、人と接するのも大好き。飼い主さんとも、きっと良好な関係を築いてくれるでしょう。そんな社交性のある性格ですので、他の猫や動物達ともうまく折り合って暮らすことができます。
犬のような性格をしているといわれることも多く、しつけがしやすかったり、リードとハーネスを使っての散歩が可能だったりと、個体差はあるものの、犬のような飼い方をすることもできます。また、お手入れも比較的簡単ですので、一緒に暮らしやすい種といえるかもしれません。
オシキャットの大きさと体型
頭部は丸みのあるくさび形をしています。目は大きなアーモンド形で、毛の色同様、バラエティに富み、ブルー以外のすべての目色が認められています。耳も大きく、眉間の間を中心とすると、耳の先までが45度に開いています。
体重:3~7.5kg
オシキャットの毛色の種類
また、毛の色は12種類あり「チョコレート・スポッテッド」「タウニー・スポッテッド」「シナモン・シルバー・スポッテッド」「ラベンダースポッテッド」など、とてもバラエティに富んでいます。目・鼻孔・顎・のどには白い毛が生えていますが、それ以外の部分には白い毛がないのも特徴です。
オシキャットの心配な病気
・体重が増えやすい「肥満症」
・膵臓で作られるインスリンが何らかの原因で不足するなど、うまく作用せず、さまざまな不調を引き起こす。体重増加に伴い罹患しやすい「糖尿病」
・体重増加に伴い、ひじや膝などの関節に負担がかかり、関節の周囲に炎症が起こることで慢性的な痛みが伴う「関節疾患」
・皮膚がべたついたりする「脂漏性皮膚炎」
・心臓の筋肉が厚くなりすぎて、心臓に十分な血液を送り出せなくなる「肥大型心筋症」
・急激に腎臓の働きが低下する 「急性腎不全」
・網膜が変性・萎縮してしまい、正常な機能を果たさなくなる 「進行性網膜萎縮」
オシキャットの価格相場(2024年)
価格 | 13万円~ |
※ペットショップ・ブリーダーのウェブサイトを編集部で調査(2024年5月)。
オシキャットの飼い方
ポイント(1)一緒にいる時間を作ってあげられる人向き
ポイント(2)誤食につながるような細かいものは片付けて
また、猫は上下運動を好むので、猫タワーを設置したり、上っても大丈夫な場所を部屋に作ってあげたりするといいですね。
留守番をさせるときは、入ってほしくない場所には行けないよう制限し、誤食につながるような細かいものなどは片付けておきましょう。
ポイント(3)年齢と目的に応じたフードを与えて
猫は、成長や年齢ごとに必要とされる各栄養素の量が異なります。「子猫用」「成猫用」「シニア猫用」「体重管理用」など、年齢と目的に応じたフードを与えましょう。
また、猫はもともと飲水量が少なくても生きていける体の構造ですが、そのぶん、結石症や腎臓病にかかりやすいので、なるべく水分を摂らせるように注意しましょう。
ポイント(4)1日に5~10分以上は遊んであげて
また、猫は高いところに上る習性があり、屋内という限られた空間でも、立体的な上下運動をさせるようにして。猫ができるだけ自由に活動できるよう、猫タワーを置く、タンスや棚をうまく配置して高いところに行けるようにするなどの工夫を。
ポイント(5)スキンシップを兼ねてブラッシングを
オシキャットに似た猫の種類
オシキャットの飼い主さんのQ&A
オシキャットの歴史や背景
1964年、アメリカ・ミシガン州に住む「ヴァージニア・デリー」が、アビシニアン・カラーのサイアミーズ(シャム猫)を作出しようと試み、アビシニアンとサイアミーズを交配した際に、斑点模様のオスが1匹だけ生まれました。このオスは「トンガ」と名付けられ、去勢をしてペットとして譲られます。しかし、新聞社がトンガのことを「美しい斑点のある猫」と報じたことで、トンガは多くの人々に知られることとなります。この出来事がきっかけとなって、デリーの繁殖プログラムにもとづいて、斑点模様を持った猫の繁殖がスタートしました。
繁殖には、アビシニアンとサイアミーズ(シャム猫)に加え、アメリカン・ショートへアも用いられました。当初は体型を改良する目的でしたが、アメリカン・ショートへアの配合によって、シルバーの毛色を得ることにも成功しました。こうして作出された猫は、ワイルドキャットの「オセロット」にイメージが似ていたことから、「オシキャット」と名付けられ、1987年にはCFAに正式な猫種として公認されました。日本でも熱心なブリーダーによって繁殖され、人気の猫種のひとつになっています。キャットショーでは、グレードの高い猫を見ることもできます。
参考:『猫の教科書』(緑書房)
写真選定協力:石原さくら
猫写真家として、「ねこのきもち」表紙他多数で活躍するほか、メディアの出演・講演も多数。著書・共著に「てらねこ 毎日が幸せになる お寺と猫の連れ添い方」(KADOKAWA)、「かわいいかわいい ねこのかぶりもの」(パルコ)など。愛玩動物飼養管理士1級。A級キャットグルーマー。デボンレックスとシンガプーラのブリーディングの経験もあり、猫の品種についての造詣も深い
UP DATE