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「猫のフケ」は病気が原因のケースも? 正しい対処法&ケア

人と同様、猫のフケは新陳代謝の一環として出てくるものなので、少量であれば問題ありません。しかし、フケの量が多いときやかゆみを伴う場合、またシャンプーをしてもフケが止まらないなどの場合は注意が必要です。

今回は、猫のフケの原因と対処法、自宅でできるケア方法をご紹介します。

猫のフケが出る原因

灰色のブリティッシュショートヘアの猫、室内
chendongshan/gettyimages

空気の乾燥

空気が乾燥しているとフケが出やすくなります。空気が乾燥しやすい冬はもちろん、夏はエアコンの影響で空気が乾燥しやすくなるので注意しましょう。
なお、季節の変わり目などもフケが出やすい傾向があるようです。

ストレスを抱えている

ストレスを抱えていると体に異常が出やすくなり、フケも目立つようになります。

栄養が足りていない

栄養が不足していたり、ふだん与えているフードが体に合わなかったりすると、フケが多く出てしまうことがあります。

体質によるもの

まれにフケが出やすい体質の猫もいます。しかし、最初から「このコはそういう体質だから」と決めるのはNG。ほかの原因や皮膚トラブルの可能性はないか、動物病院を受診して調べてもらいましょう。

加齢によるもの

加齢により皮膚の状態が衰えてくると、皮脂が出にくくなるため、フケが出やすくなることがあります。高齢の猫は乾燥肌になりやすいので、皮膚の状態をよく観察してあげましょう。

病気にかかっている

フケがたくさん出る場合は、以下のような病気を患っているケースも考えられます。

フケの症状が見られる猫の病気

  • 疥癬(かいせん)
  • ツメダニ症
  • ニキビダニ症/毛包虫症(もうほうちゅうしょう)
  • 脂漏症(しろうしょう)
  • スタッドテイル
  • 皮膚糸状菌症(ひふしじょうきんしょう)
  • アレルギー など
なお、疥癬や皮膚糸状菌症などは、猫から人に感染する病気でもありますので、飼い主さんも十分注意してください。

猫のフケの正しい対処法

猫の引っ掻くソファ
Nils Jacobi/gettyimages
猫のフケが気になるときは、まずは必ず獣医師に診てもらってください。対処法を間違うと治らないどころか、状態が悪くなる場合もあるので、しっかりと原因を突き止めましょう。

そのうえで、日頃からフケが出にくくなるように、ケアすることも大切です。次では、自宅でできる猫のフケのケア方法をご紹介します。

自宅でできる猫のフケのケア方法

ジンジャー猫に広がるベッドとグルーミングくします。
Aksenovko/gettyimages

乾燥対策をする

乾燥が気になるときは、加湿器を使って湿度調節を行いましょう。部屋を加湿することによって乾燥から皮膚を守り、ウイルスの活性化を抑えることもできます。

ストレスを与えない工夫をする

飼い主さんとのコミュニケーション不足や環境の変化など、猫のストレスの原因はさまざまです。きちんと原因を探り、猫にストレスを与えない工夫をしましょう。

ほかの猫に触ったら手を洗う

愛猫をウイルスや細菌などから守るために、家に帰ったら愛猫に触れる前に手洗いをしましょう。ほかの猫を抱っこした場合は、服を着替えるのもよい方法です。

皮膚や被毛の状態を確認して栄養を調整する

主食は栄養バランスが整った「総合栄養食」を与えましょう。そのうえで、愛猫の皮膚や被毛の状態を獣医師に確認してもらいながら、さらに必要な栄養素などはないかを検討してみてください。

毎日ブラッシングをする

猫のフケ対策にはブラッシングも効果的です。皮膚の血行促進やマッサージの効果も期待できるので、やさしい力加減を意識して毎日ブラッシングしてあげましょう。

必要に応じてシャンプーをするのも◎

猫にとってシャンプーは必須のお世話ではありませんが、フケが多い場合はシャンプーをしてあげたほうがよいケースもあります。
フケが気になるときは、刺激が少ない猫用のフケ防止のシャンプー液を選ぶのがポイント。ただし、皮膚に異常があるときは、獣医師に相談することが大切です。

「ただのフケ」と見過ごさず、気になるときは動物病院へ

座っている三毛猫のメインあらいくま猫のポートレート、クローズ アップ、後ろ足を使用して首の傷のベッドで横になっている寝室で面白い、目を閉じた
krblokhin/gettyimages
フケは日常生活を送るなかで自然と出てくるものですが、心配な場合は獣医師の先生に診てもらうと安心です。ぜひ参考にしてみてくださいね。
参考/ねこのきもちWEB MAGAZINE『【獣医師が解説】猫のフケは病気?原因と対策やケアグッズをご紹介!』(監修:目黒アニマルメディカルセンター東京ベイ動物病院顧問 佐藤貴紀先生)
文/ハセベサチコ
※記事と写真に関連性はありませんので予めご了承ください。
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