猫と暮らす
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呼吸困難になる恐れも…猫がキャリーケースに入って移動するときに起こりうるトラブルを解説
今回、ねこのきもち獣医師相談室の先生が解説します。
猫をキャリーケースに入れて移動するときに起こりうるトラブル
「猫によっては、呼吸困難になってしまうことがあります。ふだんキャリーに入ったことがない、移動したことがない猫の場合、極度の緊張状態から呼吸が苦しくなることがあります。最悪、受診時にさらなる緊張で命を落とすこともあります。
また、今の時期は暑いので暑さ対策をしていないことも熱中症などの恐れがあり、危険なことです。愛猫が暑がっていないかどうか、注意して見てあげたいです」
猫をキャリーケースに入れて安全に移動するための対策
「まず、日頃からキャリーケースの移動を練習してほしいです。
多くの飼い主さんが、愛猫が家でキャリーケースに入るように出しっぱなしにしたり、おやつを与えて慣らしたりと、努力しておられると思います。しかし、移動の練習をされていないことがほとんどです。
そうなると、いざ移動した先が、動物病院やホテルなどの猫にとって好きではない場所に行くことだけになります。これでは、2回目以降にうまくいかなくなってしまうケースが多いです」
「そうですね。キャリーケースでの移動に慣れるための対策としては…
- 室内でもキャリーケースに入るようにする
- キャリーケースに入ったときに扉を閉めてみる
- キャリーケースに入ったときに持ち上げてみる
- キャリーケースに入れて少し移動してみる
また、キャリーケースに入って移動ができたらご褒美としておやつを与えるなど、好きなおやつの印象をつけて、猫にとって楽しいことになるようにしていきましょう。
楽しい印象が強くなるほど、キャリーケースの移動がラクになります。ぜひ実践してみてください」
※写真はアプリ「まいにちのいぬ・ねこのきもち」にご投稿いただいたものです。
※記事と写真に関連性はありませんので予めご了承ください。
取材・文/sorami
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