猫と暮らす
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猫が鳴くのはどんなとき?「異変」を伝える鳴き方の特徴【獣医師解説】
この記事では「猫の鳴き方」について、ねこのきもち獣医師相談室の先生が解説します。
猫が鳴くのはどんなとき?
- 飼い主さんとのコミュニケーションのときや、甘えの気持ちを伝えるとき
- ほかの猫に対する威嚇や警戒の気持ちが高まった際の警告
威嚇や警戒の気持ちで鳴く場合は、まず低い唸り声を発したり、唸り声から徐々に太い声を出すなど、相手を脅かすような迫力のある声の出し方をするのが一般的です。
ふだんの状況で猫がこういった鳴き方をする際には、鳴くのはごく一時的なタイミングに限られたり、飼い主さんやほかの猫に対するアピールなど、目的がある程度わかりやすい状況で鳴く場合が多いです。
おしゃべりなタイプの猫も
たとえば…
- 飼い主さんがそばにいるとき
- 盛んに遊んでいるとき
- フードをもらえる時間になったとき
発情期の際に盛んに鳴く猫も
発情期の際の鳴き声の特徴は、赤ちゃんの泣き声のように長く伸ばす大きな声で、単調に何度も繰り返し鳴くのが一般的です。
この場合は主に…
- 避妊・去勢をまだしていない猫
- 家の周囲に野良猫が多く、発情期の猫の鳴き声や気配などの刺激を受けやすい環境で暮らしている猫
猫が鳴いているときにしてあげたいケアは?
甘えて鳴くことが多い場合
警戒して鳴くことが多い場合
発情期の行動として鳴いている場合
異常のサインかもしれない猫の鳴き方は?
たとえば…
- 今まであまり頻繁に鳴かなかった猫が、急に繰り返し鳴くようになる
- 今までは寝たりくつろいだりなど静かに過ごしていた時間帯に、急に活動的になって盛んに鳴くようになる
- 聞いたことがないような大きな声で鳴くようになる
猫が今までと違う行動を見せるようになった原因は?
きっかけになる要因としては…
- 猫自身の体調の変化
- 特定の病気などの影響
- 同居猫との関りの変化
- 家の周辺の猫の様子の変化
- 生活環境の変化
いつもより鳴くなど、愛猫に異変が見られたときの対応は?
さらに、愛猫に対して次にしてあげられることについても、あわせて相談してみるとよいと思います。
鳴き方の変化を注意して聞いてみると、愛猫の体調の変化などに気づけることも
飼い主さんがそのヒントに気づいてあげられることで、愛猫との絆をより深めたり、ストレスを緩めてあげたり、体調不良にいち早く気づいてあげやすくもなるでしょう。
愛猫の鳴き声やしぐさのヒントを見逃してしまうと、愛猫に対するお世話や体調管理が行き届かない可能性や、愛猫と仲良くなるきっかけを逃してしまう可能性も考えられます。
家に猫を迎えたら、無理なくできる範囲で愛猫からのヒントに気づいてあげる気持ちで接する習慣を持つことが、まずはとても大切だと思います。
愛猫の変化に気づけるようにするための工夫を
それぞれの状況を覚えておくのが難しい場合は、特にたくさん鳴いている印象があった状況や時間帯などを、日記や手帳、カレンダーに記録するのもよいでしょう。
こういった日々の行動の記録を取ることで、万が一、ストレスや体調変化などの影響で鳴き方が変化した際には、より早く気づいたり、対応してあげたりしやすくなることが期待できます。
ぜひ、愛猫の鳴き声やしぐさを意識して観察してみてくださいね。
※写真はアプリ「まいにちのいぬ・ねこのきもち」にご投稿いただいたものです。
※記事と写真に関連性はありませんので予めご了承ください。
取材・文/sorami
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