冬が近づいてくるにつれて心配になることといえば、お留守番中の寒さ対策。愛猫がひとり寒い思いをしていないか、気にかかりますよね。そこで今回は、愛猫が心地よく過ごせるお留守番中の防寒対策と、知っておきたい注意点についてモノカどうぶつ病院院長 小林清佳先生にお話しをお伺いしました。
お部屋は愛猫にとってベストな室温に!
一般的に寒がりといわれている猫ですが、快適に過ごせるお部屋の温度は、猫も人も同じくらい。居住環境にもよりますが、エアコンを24~26度に設定し、室温は22度を目安に保ってあげると猫は心地よく過ごすことができます。
子猫や高齢の猫、持病がある猫などの場合は、やや高めに設定し暖かくしてあげるとよいでしょう。愛猫の年齢や体調に合わせて、ベストな温度をキープしてあげることが大切です。
高いところに居場所をつくってあげると◎!
愛猫が過ごす場所を自由に選べる空間にしてあげたうえで、暖かい空気がたまりやすい場所にも居場所をつくってあげるといいでしょう。暖かい空気は、お部屋の上のほうにたまりやすいので、お部屋に猫タワーを置いてあげたり、背の高い家具の上などにスペースをつくってあげたりと、高いところで暖をとれる場所を用意すると心地よく過ごすことができます。
段ボールハウスが暖か空間に!
段ボールは保温性が高い素材。愛情たっぷりの手作りハウスをつくってあげると、暖かさに包まれて、愛猫も喜んでくれるかも。作り方は簡単で、段ボールのひとつの面に15cm×18cmくらいの四角い穴を開けて、その切り口を粘着テープなどで保護してあげるだけ。ふわふわの布を中に入れたり上にかけたりするとさらに暖かさがアップします。座布団やクッションを上に乗せてあげれば、段ボールハウスの上にももうひとつの居場所が♪
ここは注意!お留守番のときに気を付けたいこと
すぐに駆けつけてあげられないお留守番中は、愛猫にとってより安全な環境づくりをしてあげたいですよね。暖房器具の使用はなるべく短時間ですませるのがベスト。こたつやホットカーペットは“強”で温めておいて、外出する前にスイッチを切ると温かさが残って快適に過ごすことができます。エアコンや床暖房は、タイマーで夕方からつくようにセットしてあげるのもおすすめです。
また、特にこの時期気を付けたいのが、“やけど”。ヒーターやストーブは、たとえ愛猫が近づかないよう囲いなどをしていても、お留守番中の使用は避けましょう。
そのほか、感電を防ぐためにもコンセントが必要な暖房器具は極力避け、普段からコードやコンセントには感電防止のカバーをしてあげると安心です。
お家の中を快適に
だんだんと寒い日が増えてくる季節。今から、飼い主さんも愛猫も快適に過ごせる安心のお部屋づくりをしていきましょう。
参考/「ねこのきもち」2017年11月号『お留守番どきの備えも 部屋ごとに寒さ対策しよう 私と猫の冬ごもり計画』(監修:モノカどうぶつ病院院長 小林清佳先生)
文/いちのへ
※写真はスマホアプリ「いぬ・ねこのきもち」で投稿されたものです。
※記事と写真に関連性はありませんので予めご了承ください。