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子猫を保護したときに与える「ミルク」の正解 与えてはいけないものも|獣医師解説

道端などで弱っている子猫を見つけたときに、保護を考える人もいるでしょう。保護してから「まずは何か口にさせないと」というときに、ミルクを考える人が多いのではないかと思います。

この記事では、子猫を保護したときに与えるミルクの選び方について、ねこのきもち獣医師相談室の岡本りさ先生が解説します。

保護した子猫にはどんなミルクを与えたらいいの?

抱っこされる子猫
getty
——子猫にはどのようなミルクを与えるとよいのでしょうか?
岡本先生:
「ペットショップや動物病院で扱っているペット用のもので、可能であれば子猫用のミルクを選びましょう。

突然の保護で、人用のミルクを与えてしまう人もいるかもしれませんが、人用のものは乳糖が含まれている製品が多いです。猫は乳糖不耐性なので、乳糖が含まれたミルクを与えると下痢をしてしまう危険性が高いです。与えるのは避けましょう」

子猫用ミルクには、どのような種類があるの?

水を飲む子猫
getty
——子猫用のミルクには粉ミルク、液体ミルクなどさまざまなタイプがあるかと思いますが、製品を選ぶ際のポイントを教えてください。
岡本先生:
「液体ミルクは温めるだけなのでラクなのがメリットではありますが、開封後に傷みやすく飲みきれない可能性があります。粉ミルクは液体ミルクよりも安価で保存しやすいですが、粉を溶いたりお湯を作ったりと、液体に比べると手間がかかるでしょう。

それぞれのタイプの特徴を知って、与えやすいものを選んでみてはいかがでしょうか」
——子猫にミルクを与える際、何で与えるとよいでしょうか?
岡本先生:
「子猫の吸う力がしっかりしていれば、哺乳瓶で与えてください。まだ吸う力が弱く、哺乳瓶でうまく吸えない場合には、スポイトやシリンジを使用して与えましょう」

子猫がミルクを飲まないときの対応は?

毛布にくるまる子猫
getty
——保護した子猫にミルクを与えても飲んでくれない場合、どのような対処が必要でしょうか?
岡本先生:
「おなかがいっぱいではないのに勧めてもミルクを飲まない場合、かなり弱っている可能性があります。早急に動物病院を受診する必要があるでしょう」
(監修:ねこのきもち獣医師相談室 獣医師・岡本りさ先生)
※記事と写真に関連性はありませんので予めご了承ください。
取材・文/柴田おまめ
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