猫といえば、なぜか段ボールが大好きなコが多いですよね。その理由は、穴蔵に似た形状や素材特有の香りなどさまざまですが、そのひとつに“居心地のよさ”があります。
さらに、段ボールの構造は寒さ対策にも向いている優れもの!ひと手間加えれば遊び道具としても使える、便利な段ボール活用術をご紹介します。
保温性が高い段ボールは、冬の居場所として快適
段ボールは、「外側は一番丈夫な板紙」「中はほどよく丈夫な板紙」「中心は雑誌などを混ぜた柔らかい紙」といったように、さまざまな硬さや波型の紙を何層も合わせることで強度をアップしています。最近では“ペーパーハニカム構造”と呼ばれるハチの巣状の板紙もつくられ、より強度が増しているそう。
このような構造から段ボールは保温性に優れていて、冬には猫の体温を逃がさないため、中に入ると心地よいぬくもりを維持することができるのです。
さらに寒いときは段ボール内にもこもこ毛布を敷くとGood
構造的に冬の居場所として適している段ボールですが、気温や猫の様子に応じて毛布を中に敷くのもおすすめ。
また、猫が中に入っているときに、上から布をかけて適度に暗くすると落ち着きやすくなり、猫にとってより快適な空間になるでしょう。
ねこのきもち投稿写真ギャラリーより、飼い主さんたちの段ボール活用術をご紹介♪
中に敷物を敷いて小部屋に
ブリティッシュショートヘアのウルちゃんは、段ボールの中に敷物を敷いてもらったようです。たったこれだけのひと手間でも、大好きな段ボールがより快適な小部屋に変身しますね!
切り込み&おもちゃで遊び場に
切り込みをいれた段ボールに入り込んでいるのは、スコティッシュフォールドのいくらちゃん。飼い主さんが「期待通りの反応」といっているように、すっかりお気に召した様子です。
遊び道具として活用
段ボール側面の穴から手を伸ばして、おもちゃで遊ぶ茶トラMIXのツナくん。段ボールの穴を利用した遊びは、小さい穴に隠れた獲物を探す狩猟本能が刺激されるため、猫もハマりやすいのだそう!
簡易縦型キャットタワー?
積み重ねた段ボールにきっちり収まる、キジトラMIXのイヴくんたち。その様子は、さながら簡易キャットタワーのよう。ガムテープで補強したり、穴をあけて中でつながるようにアレンジしたり……工夫次第で本格的なキャットタワーも作れそうですね。
段ボールは、猫の本能と習性を同時に満たせるうえ、加工のしやすさという点でも魅力的な素材です。さらに、古くなれば気兼ねなく捨てられるというメリットも。
ぜひ段ボールを活用して、愛猫の居心地のいい場所づくりにチャレンジしてみてください。
参考/「ねこのきもち」2015年9月号『ハローキティがご案内♪ 猫が段ボールに夢中なワケ♡』(監修:帝京科学大学生命環境学部アニマルサイエンス学科准教授 加隈良枝先生、株式会社紙源代表 深澤修治さん)
文/Ru-Rie
※写真はスマホアプリ「いぬ・ねこのきもち」で投稿されたものです。
※記事と一部写真に関連性はありませんので予めご了承ください。