猫と暮らす
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仕方ないとわかってはいるけれど…『発情期』の猫の困った行動、飼い主にできる対策は?
発情期の愛猫の困った行動に有効な対策とは?また、発情期対策として検討されることの多い猫の去勢・避妊手術についても、ねこのきもち獣医師相談室の岡本りさ先生が解説します。
猫の発情期の時期や期間は?
岡本先生:
「発情期は、猫が繁殖するために起こります」
――猫の発情期のシーズンはいつでしょうか?
岡本先生:
「猫の発情期が起こるシーズンは、日照時間が約12時間を超える春前から夏場にかけてです。ただし、家の中だと電気がついているので、日照時間と関係なく起きることもあります」
――猫の発情期の期間と、猫が初めて発情期を迎える年齢を教えてください。
岡本先生:
「1回あたりの猫の発情期の期間は、1~2週間前後。猫が初めて発情期を迎えるのは、生後6~12ヶ月齡です」
発情期にみられる猫の問題行動
岡本先生:
「メス猫であれば、ずっと大きな声で鳴き続ける・外に出たがる・不適切な場所で排泄をしてしまう、などの行動がみられることがあります。
一方、オス猫の場合にはスプレー行動や、なかには攻撃的になるコもいますね」
発情期に起こる猫の問題行動……対策は?
岡本先生:
「トイレ以外で排泄してしまったときには、徹底的に洗浄して匂いをとりましょう。スプレーする場所に、本人の寝床や食器を置くのもおすすめです。
メス猫の場合は、なるべく外が見えず匂いが感じられないように、カーテンや窓を閉じるなどの工夫をしてください。
遊びの時間を増やして、ストレスとエネルギーを発散させてあげるのもいいですね」
猫の去勢・避妊手術について
岡本先生:
「猫の去勢・避妊手術のメリットには、発情のストレスがなくなることや、将来の生殖器・乳腺の病気の予防効果、飼い主さんにとっての問題行動がなくなることなどが挙げられます。
デメリットとしては、子どもを作れなくなる、太りやすくなるなどがあります」
――猫に去勢・避妊手術を受けさせるタイミングは?
岡本先生:
「問題行動が習慣化しないためにも、また、メス猫の場合は病気の予防の観点からも、初回発情の前に行なうことが望ましいです」
――猫の去勢・避妊手術の費用はどれくらいかかるのでしょうか?
岡本先生:
「手術費用の目安(術前検査~抜糸まで)は、メスだと5~10万円程度、オスだと3~5万円程度が一般的です」
――ありがとうございました。
取材・文/藤真もとみ
※写真はスマホアプリ「いぬ・ねこのきもち」で投稿されたものです。
※記事と写真に関連性はありませんので予めご了承ください。
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