猫と暮らす
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獣医師に聞いた!「子猫のうちに慣れさせておきたいこと」って?
歯周病や口内細菌のトラブルを防ぐための「歯磨き」
子猫に歯磨きを行う際のポイント
丸山先生:
「歯磨きを始めるのは、早ければ早いほどいいかと思います。もちろん猫の乳歯が生える時期(生後2週齢)からにはなりますが、その前から口を触られるのに慣れる練習はしておくにこしたことはありません。
トレーニングのおすすめの手順としては、まず唇を触る→唇をめくる→歯にタッチする→シートなどで歯に触れる→シートで磨く→歯ブラシなどを当てる→歯ブラシでこする。になります」
遊び相手などのケガ予防に必要な「爪切り」
爪切りに慣れさせるには、スキンシップの合間に足を触ることがポイント。足に触られるのに慣れた猫は、爪切りも比較的しやすくなるでしょう。まずは爪を出す練習から始めてみてください。
子猫に爪切りを行う際のポイント
丸山先生:
「人の子どももそうですが、子猫の爪はばんばん伸びるので、1週間に1回切っても尖っていることがあります。生後2~3週くらいから、当たるとちくちくするときに切るといいかと思います。
爪を切る際は、先端1~2mmの白いところだけを切ってあげてください。一気に全部切ろうとせず、1本ずつ、もしくは数本ずつ切っていくのがいいでしょう」
毛玉を大きくさせないための「ブラッシング」
子猫にブラッシングを行う際のポイント
丸山先生:
「母猫と生活しているのであれば、母猫がある程度毛並みのお手入れもしてくれると思いますが、そうでない場合は、皮膚が少し頑丈になってくる生後1カ月くらいから、コームのようなものですいてあげるといいと思います。
いきなりブラッシングをしなくても、コームで少しタッチするなどの練習をしておくといいかもしれません」
「キャリーケース」に慣れさせておきたい!
キャリーケースの中におやつを入れるなどして気を引いて、キャリーケースが『猫にとっていい場所』というイメージをもたせましょう。
「首輪」は迷子になったときにも安心!
子猫に首輪をつける際のポイント
丸山先生:
「たくさんの子猫と暮らしている場合は、見分けのためにも早めに首輪をすることがありますが、首輪が引っかかってしまうなどの事故の観点から考えると、生後2カ月くらいが無難なのではないかと思います。
また、ずっと首輪をしていると、首輪の下の毛がすれてはげてしまったり、室内であっても首吊りや首輪を噛むことでの事故が起きたりするおそれもあるため、慣れるまでは監視の目が必要かと思います。
首輪をつけるのを嫌がるときは、軽いものや細いものから試してみたり、1日の短い時間だけつけてみたりするといいでしょう」
「名前を呼ぶ」ことに慣れさせれば、逃げ出したときにもスムーズ!
子猫に名前を覚えさせる際のポイント
丸山先生:
「『名前を呼んで怒るのはダメ』というのは、鉄則かと思います。また、愛称などいくつかの名前で呼ばれると、小さいうちは混乱するかもしれないので、最初はひとつの名前で呼び続けてあげてください」
参考/「ねこのきもち」2017年6月号『一緒に暮らすことがもっともっと楽しくなる ねこと私のHAPPY100』
取材・文/宮下早希
※写真はスマホアプリ「いぬ・ねこのきもち」で投稿されたものです。
※記事と写真に関連性はありませんので予めご了承ください。
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