『ねこのきもち』5月号では、読者のみなさんが、あの手この手で愛猫を気持ちよくさせて、愛猫を“とろ~ん”とした顔にさせているエピソードをご紹介しています。ここでは、本誌でご紹介できなかったものを一挙ご紹介! 後半では、監修いただいた、日本マッサージ協会理事の中桐先生による、猫をうっとりさせるマッサージのコツもお見せしちゃいますよ。
あごの下をやさしくつまむと、とろ~ん顔に♡
あご下以外にも、顔の横などをマッサージするようにつまむとこんな表情を見せてくれるという、フォルトゥナくん。気持ちよ過ぎて目を閉じるほか、こころなしかマズルもふっくらしていて可愛いですね♡
お腹、脇、あごの順になでると、とろ~ん顔に♡
お腹をなでられるのを嫌う猫は多いですが、シャアくんはむしろ大好きなのだそう。お餅をこねるようにちょっと強めになでると、目を細めたり、焦点が定まらない感じに恍惚な表情を浮かべるのだとか。お腹を起点に、脇、あごとなでる部位を移動していくと、ついには前足をふみふみし出すそうです。
ブラッシングの延長であごをなでれば、とろ~ん顔に♡
ブラッシングを始めると、身を投げだしてゴロンとするというザクくん。次第にあごを上げていくので、ついでになでてあげる、というのがルーティンになっているそうです。気持ちいいあまりに、このまま寝に入ってしまうこともしばしばなのだとか。
あご下は「臭腺」があるのでなでると気持ちよくなる多し!
本誌の読者アンケートでも「なでると愛猫が気持ちよがる部位」で堂々の1位となった、あご下。この部位にはマーキングの際に使われる「臭腺」というニオイが出る器官があり、触れられること(物が当たること)に心地よさを感じる猫が多いのです(中桐先生)。
鼻筋~おでこをなでると、とろ~ん顔に♡
指先でやさしく掻くように鼻筋からおでこまでをなでてあげると脱力するという、タロウくん。脱力のあまり、目を細め、飼い主さんの手にあごをのせて、身を預けてしまっていますね。「さらに口を半開きにしたら、120%とろ~ん顔の完成です」とのこと。
自分じゃ届かない部位をなでられて「あ~そこそこ♡」と思っているでしょう
猫は自分で毛づくろいすることで、全身をなめてリラックスすることがありますが、鼻筋は毛づくろいが届きにくい部位。しかも鼻筋から続く眉間にはリラックスのツボがあるため、触られると気持ちよさを感じやすい部位といえます(中桐先生)。
首の後ろを揉むと、とろ~ん顔に♡
仰向けの状態で膝に抱っこして、首の後ろを揉まれるのが好きだという、椛ちゃん。気持ちがいいと目をつむってゴロゴロのどを鳴らすそうですが、気持ちよさMAXになると、体をくねらせ、写真のように前足で宙をふみふみし始めるそうです。「鼻息も荒くなるほど気持ちがいいようで、マッサージしてあげているこちらもやりがいがあります(笑)」と飼い主さん。
マッサージは猫の様子を見ながら、毛並みに沿ってが◎
各家庭、それぞれ愛猫の好みを知り尽くしてマッサージをしているようですね。しかし、さらに猫をとろ~んとさせるために、是非覚えておいてほしいコツが。ひとつは、始めは手の甲を使って、毛並みに沿って触ること。ソフトに始めることで、よりスキンシップを気持ちよく受け入れてくれるでしょう。
また、愛猫が苦手な部位は絶対に触れないことも大切です。多くの猫はお腹、お尻周り、しっぽ、肉球など敏感な部位は触ると嫌がります。愛猫が好まない限り、関係性を崩さないためにも、あくまでとろ~ん顔を見せる部位のみマッサージするように心がけましょう。
いかがでしたか? 猫を飼っている方なら、共感できるエピソードも多かったのではないでしょうか。
猫が喜ぶマッサージは、愛猫との関係性をより親密にするためにも有効です。また、愛猫の体に触れることで、日々の異変にも気付きやすくなるので、是非猫飼いの皆さんは習慣にしてみてくださいね。
参考/「ねこのきもち」2022年5月号「至福のとろ~ん顔集まりました」(監修 アニマル・ケアサロンFROLA院長 中桐由貴先生)
文/ねこのきもち編集室