猫と暮らす
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獣医師に聞いた! 困った猫の「スプレー行動」、去勢手術以外の解決は?
スプレー行動とは?
困った行動の1つであるスプレー行動ですが、去勢手術ではオス猫の性衝動を誘発するホルモン分泌元(精巣)を摘出するので、スプレー行動が改善するケースが多いようです。
去勢手術によってどれくらいスプレー行動が改善するのか、去勢手術をする以外の対処方法について、白山さとこ先生にうかがいました。
去勢手術をすることで、スプレー行動はどれくらい改善されるの?
白山先生:
「猫の年齢や生活している環境によって異なる部分もありますが、性成熟が始まって間もない、生後6ヵ月~1才くらい猫であれば、多くの場合スプレー行動の改善が期待できるでしょう」
去勢手術以外でできる対処方法
――手術をしても改善がみられなかった場合や、手術は避けたい場合にできる対処方法があれば教えてください。
白山先生:
「いくつか対処方法をご紹介します。
- スプレー行動された場所は徹底的に掃除や消臭をする
- スプレー行動されやすい場所には、障害物を置いたり、水飲みを置いたりしてスプレー行動をされにくいようにする
- 一緒に遊んであげたり、運動スペースを作ったりしてストレスを発散させる
- ストレスや不安を感じていないか、トイレ環境や生活環境を見直す
- 同居猫や外猫などの存在がスプレー行動の原因となっている場合もあるため、それらとの接点を減らしたり、1匹で安心してくつろいだりできる居場所を確保してあげる
などの対処法が考えられます。未去勢の場合は、去勢手術が第一選択となるケースが多いのですが、こちらの対処法もぜひを試してみてください」
――ありがとうございました。
参考/「ねこのきもち」2017年5月号『術後の“?”もスッキリ! 去勢・避妊手術のすべて』
取材・文/山村晴美
※写真はスマホアプリ「いぬ・ねこのきもち」で投稿されたものです。
※記事と写真に関連性はありませんので予めご了承ください。
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