猫と暮らす
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地震や雷など 猫が「身の危険」を感じたときにとる行動
この記事では、猫が身の危険を感じることはなにか、そして怖がる猫のために飼い主さんができることはなにかなどを、ねこのきもち獣医師相談室の川田優貴先生が解説します。
猫はどんなことに身の危険を感じる?
動物は、特定の刺激によって何らかの恐怖や危機を感じた際、その刺激から遠ざかる方向に速やかに移動しようと行動する傾向があります。猫においても、このような行動は見られます。
今回は、室内飼いの猫でも体験することの多い地震と雷が起こったときのことについて、くわしく見ていきましょう。
地震
雷
ただし、それにも個体差があることと、雷に対して慣れている猫であれば、それほど恐怖心を持たないコもいるようです。
災害などの異常事態が起きたときに猫がとる行動とは?
①怖さから外に出てしまう
②奥まった狭い場所に隠れて出てこない
そのため、地震や雷のような不測の事態によって怯えてしまった際にも、奥まった狭い場所に逃げ込み、しばらくじっとして出てこない可能性が考えられます。
「想像を超えるような狭い場所」に隠れてしまう場合も!?
一方、地震や雷の際に恐怖を感じて逃げ込む場合には、平常時よりもさらに目立ちにくい、奥まった場所を選びがちな傾向に。
猫は頭の幅が通るところであれば通り抜けることができるため、たとえば地震の際には転倒した家具の隙間や開いた戸棚の中、飛び出した引き出しの奥など、人の想像を超えるような狭い場所に隠れてしまう可能性もあります。
そのため、災害後にまだ猫が見つかっていない間は、家具を片付ける際にも隙間や奥を慎重に確認しながら行うほうが無難でしょう。
③恐怖から心身にさまざまな変化も
- 一時的に攻撃的になる
- 不安感から人のそばを離れなくなったり、人の後を追ってずっと鳴き続ける
- ストレスからの多食や食欲不振
- 嘔吐や下痢などの消化器症状
地震や雷に怯える猫…そのとき、飼い主さんはどうすればいい?
愛猫を抱っこするとき、無理は禁物!
異常事態でも、飼い主さんはふだんどおり冷静に!
飼い主さんもその状況を怖がってしまうと、猫にも「やっぱり怖いんだ!」と認識させてしまう可能性があります。
不測の事態に備えて、愛猫のために飼い主さんができることは?
たとえば、ふだんから猫用の専用ケージやクレートなどを室内に設置し、居心地よく自由に出入りできる空間として慣らしておくことも、万が一の際には役に立つ場合も。猫が「ケージは安心できる場所」と理解していると、緊急時にはケージを隠れ場所として自分から身を隠す行動も、ある程度は期待できます。
ほかにも、雷を予測できるときは雨戸やカーテンを閉めておいたり、家の中では音は中心部ほど響きにくいので、猫をそこに移動させておくのもいいですね。
地震や雷を予測するのは難しいことですが、できるだけ猫を1匹の状態にしないほうが好ましいです。留守番中に怖い経験をしてしまと、余計にそうした事態を怖がってしまうようになることが多いからです。
もしものときのために迷子札やマイクロチップの検討も
ぜひ飼い主さんは、今からでも対策をしてみてくださいね!
取材・文/nekomam
編集/ねこのきもちWeb編集室
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