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進行すると怖い猫の肝臓・すい臓の病気 予防するためのポイント3つ

「沈黙の臓器」と呼ばれる肝臓とすい臓。猫も同様で、病気にかかっていたとしても、初期の段階では目立った症状が見られないケースもあります。

しかし、「胆管肝炎」や「肝リピドーシス」、「すい炎」などの病気にかかることもあるため、日ごろから愛猫の体調管理は気をつけたいもの。

この記事では、「肝臓とすい臓の病気になったらどのような症状が見られるのか」ということや、「肝臓・すい臓の病気から愛猫を守るために、普段の生活で心がけたいポイント」について解説します。

肝臓・すい臓の病気になったら、どんな症状が見られる?

肝臓は大きな臓器ですが、炎症が起きても患部に痛みは感じないのだそう。すい臓の場合は、炎症を起こすと強い痛みを感じるケースがあるようです。

猫はお腹に痛みを感じると、暗くて静かな場所でじっとうずくまります。また、お腹を触ると嫌がる傾向にあるので、こうした症状が見られたら病気のサイン。

ほかに目に見える症状として、病気が進行すると皮膚や粘膜に「黄疸」が出るコもいます。目の膜、口元、耳の内側が目立つでの、日頃から確認してみて。

また、おしっこがいつも以上に黄色くなって、異変に気づく飼い主さんもいます。

急に痩せたり、ぐったりしたり……病気が進行している可能性も

猫がぐったりして元気がなくなり、痩せ出してから受診したときは、すでに病気が進行しているケースが少なくありません。

愛猫の体重が1カ月で10%以上減少したら、病気のサインだと考えてください。ただ、かなり危険な状態であっても、猫に体力があれば改善に向かうこともあるでしょう。
ここまで見てきたように、肝臓・すい臓の病気にならないように、飼い主さんは日頃から予防や対策をしておきたいところですよね。


以下で取り上げる3つのポイントを、ぜひ押さえてください!

①定期的に健康診断を受けさせる

病気が進行するまで、目立った症状が現れにくい肝臓とすい臓。飼い主さんが気付かなくても、健康診断で検査を受ければ早期発見につながるケースも。定期的な健康診断が、一番の予防になるのです。

下記に記載した頻度を参考に、健康診断を受けてください! 

・若い猫は1年に1回
・高齢猫は半年に1回以上


診断の第一歩は、「血液検査」です。肝臓とすい臓の機能が正常にはたらいているかどうかの手がかりとなります。

②猫を肥満にさせない

肝臓とすい臓には、肥満の猫ほどかかりやすい病気があります。たとえば、「肝リピドーシス」などの発症例が多いとされています。

対策としては、フードは規定の給与量を守り、与えすぎないように心がけましょう。また、運動不足も肥満のもとになります。おもちゃで猫を遊びに誘い、運動量を増やしてください。

*肝リピドーシスになると……
元気がなくなる、食欲が減退する、眠る時間が長くなる、便秘、下痢、嘔吐などの症状が見られるとされています。病気が進行すると、意識障害を起こしたり、痙攣したりすることも。

③人の食べ物をむやみに与えない

人の食べ物の中には、猫が口にすると体に悪影響をもたらすものがあります。もし猫が食べ物に興味を示しても、むやみに与えないようにして!

飼い主さんの食事から気をそらすため、同時に猫にフードを与えて満腹にさせるのもいいでしょう。
泌尿器の病気を比べると、肝臓とすい臓の病気は多くありませんが、かかると非常に厄介です。愛猫の健康のため、予防を心がけてくださいね!


出典/「ねこのきもち」2016年11月号『病気に気づきにくい"沈黙の臓器"だから 進行すると怖い 肝臓とすい臓の病気』
文/二宮ねこむ
※写真はアプリ「まいにちのいぬ・ねこのきもち」にご投稿いただいたものです。
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