猫と暮らす
UP DATE
愛猫の肥満と適切なエネルギー量の関係~原因・チェック方法・対策
猫の肥満は飼い主の責任。体重と体型でチェックを!
猫の体重には個体差があります。1才頃に成長が止まったときの体重を目安に、その後の体重管理に活かすとよいでしょう。愛猫が理想体重であるかどうかは、定期的に獣医師の判断も仰ぎましょう。
まるまると太った猫はかわいくもあり、肥満そのものは病気ではないと思うかもしれませんが、肥満はさまざまな病気の誘因ともなります。猫では糖尿病の原因となることが多く、心臓や呼吸器にも負担がかかります。
どうして肥満になってしまうの?
高カロリーの食事をしていたり、人の食べ物をもらったりしていると肥満になります。毎食のフードが適正量よりちょっと多いだけでも、続ければ摂取エネルギーが、大幅にオーバーしてしまいます。
そのほか、避妊・去勢手術後は運動量が減るなどして消費エネルギーが減るので、手術前と同じ食事を続けていると、太りやすくなります。室内飼いや高齢のために運動量が減ることも、原因の一つです。
うちのコは肥満? それとも大丈夫!?
飼い主が感じる「太っている」「太っていない」の感覚は甘いことが多いものです。また、自己流の減量はうまくいかないことが多く、肥満の猫が絶食状態になると、肝リピドーシスの危険があるので、なんとなく太ってきたと感じたら、まずは獣医師に相談しましょう。
動物病院では、BCS(ボディ・コンディション・スコア)やその他の方法で肥満度を判定し、目標体重の指針を出してもらえます。その後は獣医師の指導にそって、肥満用の療法食の選択もふくめて、栄養管理をしていきます。
肥満状態を抜け出すために、飼い主はどうしたらいいの?
動物病院の指導にもよりますが、肥満の場合の食事量は、目標体重でのRER(安静時エネルギー要求量)の0・8倍とすることが推奨されています。フードに記載されているエネルギー量をもとに与える量を調整しますが、それまでのフードの量を減らすと、必要な栄養素まで不足するおそれがあり、満腹感が得られないことも。その場合はエネルギー量が少ない減量用の療法食を処方してもらうとよいでしょう。
なお、絶食は肝臓に負担がかかるので厳禁です。太った猫が絶食すると、肝リピドーシスを引き起こす危険があります。
UP DATE