猫と暮らす
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猫の肝臓病~原因と対策・食事療法
肥満傾向の猫は、肝リピドーシスに注意。
ウイルス性などの急性肝炎のほか、さまざまな原因で徐々に進行する慢性肝炎があります。とくに肥満した猫では、肝臓の細胞の中に過剰な中性脂肪が蓄積することで肝機能障害が起きる肝リピドーシスがよくみられます。2〜3日食事を摂らないだけで起きるので注意が必要です。
たんぱく質の調整の仕方が、症状の進行によって異なる。
肝臓は再生能力の高い臓器なので、症状が軽いうちは、肝臓の細胞を再生・修復させるために、エネルギー量が多く、消化の良いたんぱく質を多く含む食事をすることが大切です。
一方、症状が進んで肝硬変が起きると、腹水や肝性脳症などの症状が出てきます。腹水には塩分の、肝性脳症に対してはたんぱく質の摂取制限が必要となります。
肝リピドーシスの場合は、食事をとらなくなった理由を排除し、充分なエネルギーとたんぱく質を含む食事をさせることが治療となります。
消化を改善するため、食事は少量ずつ4〜6回程度に分けて与えるとよいでしょう。
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