猫と暮らす
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「臆病な性格」の猫への適切な接し方は? 起こりやすいトラブル、対処法を獣医師が解説
この記事では、臆病な猫に起こりやすいトラブルや対処法などについて、ねこのきもち獣医師相談室の岡本りさ先生が解説します。
猫が臆病な性格になってしまう原因は?
臆病な性格のコは、周囲の刺激を敏感に察知し、むやみに周囲の注意を引くような目立つ行動をとりにくい傾向があります。
臆病な猫に起こりやすいトラブルは?
臆病な猫に起こりやすいトラブルの例としては…
- ベランダのドアや玄関のドアが開いた瞬間に、驚いて脱走した
- 体調が悪そうで動物病院につれて行きたいけれど、隠れてしまってキャリーに入ってくれない
- 怯えることで攻撃的になったり、挙動不審になったりする
トラブルを防ぐために、飼い主さんができることは?
- 脱走対策として、可能なら二重ドアにしたり、脱走防止網を設置する
- 生活音のCDなどを流し、普段からさまざまな音に慣れさせておく
- キャリーを部屋に置いておき、普段から出入りさせて慣れさせておく
猫が怯えてどこかに隠れてしまうときに注意したいことは?
どこかに逃げ込んだあとに出てくるきっかけを失ってしまい、そのまま半日が過ぎてしまうことも珍しくありませんが、持病がある猫、特に泌尿器疾患のある猫は注意が必要に。
飲まず食わずの状態も心配ですが、トイレを一日中我慢することはもっとよくありませんので、気をつけたいところです。
臆病な性格の猫のために意識したい、接し方の工夫は?
飼い主さんは、以下のポイントを心がけるようにしてみてください。
①穏やかな声かけや、ゆったりした動作にしてみよう
たとえば、掃除の前などには、愛猫に優しく一声かけてあげるのもよいですね。
②無理に近づかないようにしよう
③猫からそばに来てくれるまで、なでるのは待とう
その時間を設けた上で、それでも猫がそばにいてくれるのであれば、顎の下やおでこなど、なでられると心地よいと猫が感じやすい場所を、そっと触ることから始めてみましょう。
④隠れる場所、逃げ場所を用意してあげよう
⑤猫がおいしいと感じるフードを与えてみよう
ただし、人がすぐそばにいたり視線を感じたりすると、気にして食べなくなってしまう猫もいるので、初めはその猫にとってストレスにならない距離感を保ちながらの給餌を心がけてみましょう。
⑥猫が嫌がらない範囲で、遊びに誘ってあげよう
猫が遊びに乗ってきたら積極的に遊ぶようにすることも、リラックスした時間を作るきっかけになると思います。
※写真はスマホアプリ「いぬ・ねこのきもち」で投稿されたものです。
※記事と写真に関連性はありませんので予めご了承ください。
取材・文/雨宮カイ
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