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【飼い主さん大調査】愛猫のおしっこの病気に気づいたきっかけは? 

おしっこの病気が多いといわれる猫。どうすれば早期発見できるのでしょうか? 今回は、アンケート調査をもとに、猫のおしっこの病気に気づくきっかけやポイントについて、ねこのきもち獣医師相談室の岡本りさ先生に解説していただきました。

愛猫がおしっこの病気になったことがある飼い主さんの割合

愛猫がおしっこの病気になったことはある?
※2020年8月実施「ねこのきもちアプリ」内アンケート調査(回答者数 400人)
猫のおしっこの病気に関するアンケート(ねこのきもちWEB MAGAZINE)
ねこのきもちアプリにて、飼い主さん400名を対象に、猫のおしっこの病気に関するアンケート調査を実施したところ、「愛猫がおしっこの病気(泌尿器の病気)にかかったことがある」と回答した人は、38%という結果でした。

かかった猫の年齢も1才~18才と幅広く、どのような猫でもおしっこの病気にかかることがうかがえます。

飼い主さんが愛猫の異変に気づいたきっかけとは?

居心地の良い若い白の混合品種猫は、現代的なベッドルームにライトグレーのチェック柄。寒い冬の天候の中、ペットは毛布の上で温めます。ペットフレンドリーでケアコンセプト。
Prystai/gettyimages
では、飼い主さんたちは愛猫の病気にどのように気づいたのでしょうか? 同アンケート内で、「愛猫の異変に気がついたきっかけや症状を教えてください」と質問したところ、以下のような体験談が寄せられました。
  • 毛がなくなってしまいました
  • トイレに行ったり来たりで尿が出ない。痛いのか涙が出ていた
  • お漏らし
  • トイレに入ってもなかなか出てこられなかった
  • 食欲不振。ぐったりして元気がなかった。吐く
  • 私がいるときにおトイレに入るクセがついているようですが、たまたま一緒にいるときに何回も用を足しに行くけど出てないみたいで。やっと出たと思ったら血尿でした
  • ペットシートのおしっこに茶色い色がついていた

おしっこの状態だけでなく、日ごろの猫の行動や様子から病気に気づいた飼い主さんが多いようですね。

愛猫の異変にいち早く気づくためのチェックポイント

手で触れるかわいいタビー猫
kaorinne/gettyimages
ここからは、愛猫のおしっこの病気にいち早く気づくためのチェックポイントについて、岡本先生の体験談を交えてご紹介します。

おしっこの病気が見つかった猫の受診理由

――おしっこの病気が見つかった猫のなかで、飼い主さんの受診理由として多いのはなんでしょうか?

岡本先生:
「『ずっとトイレに出たり入ったりしている』や、『トイレを掃除しようとしたらいつもと色が違った』などで、受診されることが多かったと思います」

病気が疑われるおしっこの状態とは

――おしっこの状態から病気に気づくためのポイントとして、異変が疑われる場合のおしっこの量や頻度、色について教えてください。

岡本先生:
「おしっこの1回量は、糖尿病や腎臓病等の場合だと増え、結石や膀胱炎等で減る傾向があります。トイレに行く頻度が高くなることも。
また、色は薄くなることが多いですが、出血している場合は褐色になります」

病気によるお漏らしと別の原因の粗相の見分け方

――猫がお漏らししたことで、おしっこの病気に気づく飼い主さんも多いようです。トイレ環境の変化などによる粗相との違いや、見分け方について教えてください。

岡本先生:
「見分けるポイントとしては、『出ししぶりがあるかどうか』や、『1回のトイレで出る量はいつもどおりか』などが挙げられます」

ふだんの生活のなかでチェックすべきポイント

――おしっこの状態以外にも、ふだんの生活のなかでチェックしておくべき猫の行動や状態について教えてください。

岡本先生:
正常時の排泄の回数や飲水量、食事量、体重等を記録しておきましょう。また、おしっこのトラブルのサインのひとつといわれている、落ち着きのない様子や、陰部や腹部をなめる様子がないかも確認してください」
猫のおしっこの病気は、急変したり繰り返したりすることも多いので、早期発見が不可欠です。猫のおしっこの状態や様子がいつもと違うと感じたら、早めに動物病院を受診するようにしてくださいね。
(監修:ねこのきもち獣医師相談室 獣医師・岡本りさ先生)
取材・文/宮下早希
※記事と写真に関連性はありませんので予めご了承ください。
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