猫と暮らす
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猫の魅惑の「しっぽ」実は筋肉で包まれた「超高機能」なパーツだった!
愛猫家にとって、猫たちのパーツはたまらなくかわいくて愛しいものですよね。今回はその中から、個性的でかわいらしい「しっぽ」に注目。獣医師の今井巡先生に、猫のしっぽについてくわしく教えていただきました。
猫のしっぽは骨まわりに筋肉が発達している
猫はしっぽを動かすことで、バランスをとったり、コミュニケーションをとったり、保温をしたりしています。そのため、猫のしっぽは自在に動かせるように、骨周りの筋肉が発達した構造になっているのです。
まず、しっぽを支える骨は「尾椎(びつい)」といい、長さ1cm前後の短い骨が連なっています。その骨の周囲を6種類もの筋肉が左右対称に取り囲んでいるのです。
しっぽは、このうちのおもに5種類の筋肉を収縮させることで、どの方向でも自在に動かすことが可能となっています。
まず、しっぽを支える骨は「尾椎(びつい)」といい、長さ1cm前後の短い骨が連なっています。その骨の周囲を6種類もの筋肉が左右対称に取り囲んでいるのです。
しっぽは、このうちのおもに5種類の筋肉を収縮させることで、どの方向でも自在に動かすことが可能となっています。
しっぽの振り方で気持ちが分かる
猫の気持ちはしっぽの動きにも表れるといわれており、「振り方」ひとつでも気持ちが異なります。
たとえば、大きくブンブン・バンバンと振るときはイライラ気分で、ゆったりゆらゆらと振るときはリラックス気分です。先だけパタパタと振るときは、返事の代わりにしていることもあります。
たとえば、大きくブンブン・バンバンと振るときはイライラ気分で、ゆったりゆらゆらと振るときはリラックス気分です。先だけパタパタと振るときは、返事の代わりにしていることもあります。
12才以上の猫の大半がしっぽの病気になる
しっぽの付け根付近には、第五腰椎からしっぽの先端に進むにつれて枝分かれし束状になっている馬尾(ばび)神経があります。12才以上の猫の大半は、この神経に異常が出る「馬尾症候群」を発症しているのだとか。
馬尾神経は膀胱や肛門の神経とも連結しており、場合によっては自力での排泄が不可能になってしまうこともあるため、注意したい病気のひとつです。
馬尾神経は膀胱や肛門の神経とも連結しており、場合によっては自力での排泄が不可能になってしまうこともあるため、注意したい病気のひとつです。
愛らしいだけでなく、猫の健康や生活を維持していくうえでも、重要な役目を担っている「しっぽ」。猫が人とは異なる生態的な特徴をもっているからこそ、その違いを理解し、できるかぎり寄り添って暮らしていきたいですね。
お話を伺った先生/今井巡先生(相模原プリモ動物医療センター第2病院院長)
参考/「ねこのきもち」2021年5月号「スペシャリストが教える にゃるほど♡猫のパーツ vol.7 しっぽ」
文/田山郁
※一部写真はスマホアプリ「いぬ・ねこのきもち」で投稿されたものです。
※記事と写真に関連性はありませんので予めご了承ください。
参考/「ねこのきもち」2021年5月号「スペシャリストが教える にゃるほど♡猫のパーツ vol.7 しっぽ」
文/田山郁
※一部写真はスマホアプリ「いぬ・ねこのきもち」で投稿されたものです。
※記事と写真に関連性はありませんので予めご了承ください。
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