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室内飼いのほうが猫は本当に幸せなの? 室内飼いのメリットは

外には危険が多く潜んでいるため、近ごろは飼い猫の室内飼いが推奨されています。しかし、愛猫は室内飼いで幸せなのかな?と悩む飼い主さんもいるのでは。今回は、猫を室内飼いするメリットや猫が外に出たがる場合の対処法などについて、ねこのきもち獣医師相談室の岡本りさ先生に伺いました。

室内飼いのほうが安心できる理由

MIXキジトラの諭吉くん
ねこのきもち投稿写真ギャラリー
――自由な生活を謳歌しているように見える野良猫もいます。そんな猫を見て、自分の飼い猫も自由に外に遊びに行かせたほうが幸せなのかな?と悩む飼い主さんもいるようです。室内飼いと比べて、自由に外に出られる飼い猫に起こるデメリットはありますか?

岡本先生:
「屋外には、猫がさらされる危険が多くあります。例えば感染症や交通事故、ケガ等のリスクが潜んでいます。また、外で体調不良になったときに発見が遅れることもあるでしょう」

――なるほど、外に出ればさまざまな危険が待ち受けている。室内飼いのほうが猫にとっては安全なのですね。外で暮らす野良猫の寿命が3~5才程度だといわれている一方で、飼い猫の平均寿命は14.2才というデータ(※)も。このことからも、屋外での暮らしは猫にとって厳しい環境であることがうかがえます。
※アニコム『家庭どうぶつ白書2017』より参照

外に出ていた猫を室内飼いに変更する際の注意点は?

MIX茶×白のふくくん
ねこのきもち投稿写真ギャラリー
――愛猫を危険から守るため、これまで外に出していた猫を完全室内飼いに変更する飼い主さんもいるようです。その際の注意点はありますか?

岡本先生:
「ノミ・マダニの予防をしっかりすることと、寄生虫がいないか便検査で調べることが重要です。ほかの飼い猫がすでにいる場合、猫同士の感染を防ぐためにウイルスチェックもしておいたほうがいいかと思います」

――まずは動物病院に連れて行って相談するのが安心の鍵になりそうですね。ところで、外に出ていた猫が急に外に出られなくなることで、猫はストレスを感じるのでしょうか?

岡本先生:
「最初は外に出たがると思いますが、家の中が安全だと認識できたらストレスなく過ごせるようになると思います。家の中で過ごすのに慣れていない場合は、最初のうちはケージに布を被せておき、環境に慣れるまではそっとしておいてあげるほうがいいですよ」

猫が外に出たがるときの対処法

 MIX黒×白のバナちゃん
ねこのきもち投稿写真ギャラリー
――飼い猫が外に出たがって鳴き続けたり、ドアの隙間から脱走を試みたりして困っている飼い主さんも多くいます。猫が外に出たがるときの対処法はありますか?

岡本先生:
「猫は、運動不足や刺激不足で外に行きたがることが多いです。家の中でも満足できるよう、キャットタワーのような登れる場所や、隠れたり探検したりできる場所を増やしてみるといいでしょう。また、一緒に遊ぶ時間を増やしたり、知育トイを取り入れてみたりして、満足度アップを図るのも手です」

――ありがとうございました。愛猫が家の中でも楽しく快適に過ごせる環境づくりを心がけるのがよさそうですね。
外には猫にとっての危険がたくさん潜んでいるのですね。昔と比べ交通量も多く、交通事故にあうリスクも高まっています。また、持ち去られるなど、誘拐される恐れもあります。

安全で快適な環境で暮らして長生きしてもらうためにも、猫は室内で飼うのがおすすめです。これから室内飼いへの変更を検討する飼い主さんは、参考にしてみてください。
(監修:ねこのきもち獣医師相談室 獣医師・岡本りさ先生)
参考/ねこのきもちWEB MAGAZINE『野良猫の寿命は短い? もし保護したら寿命は延びる?』
取材・文/仲田陽子
※写真はスマホアプリ「いぬ・ねこのきもち」で投稿されたものです。
※記事と写真に関連性はありませんので予めご了承ください。
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