猫と暮らす
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愛猫の鳴き方がいつもと違うけど大丈夫?考えられる理由を獣医師に聞いた
猫がいつもとは違う鳴き方をする理由
岡本先生:
「まず、『聞いたことのない音がした』や『知らない人が来た』、『引っ越し』など、環境が変化することへの不安感が挙げられます。
そのほかにも、認知症や甲状腺機能亢進症、体の痛みや不快感、発情期、声がれなど、猫の体に病気や異常が起きていることも考えられます」
猫の体に異常が起きている場合はどのような鳴き方をするの?
岡本先生:
「猫風邪や鼻咽頭部の腫瘍などでは、声がかすれたり出なくなったりすることがあります。背部痛や尿路閉塞、膀胱炎、腹痛など体の痛みや不快感がある場合は触られたくないので、飼い主さんが近づくと耳を伏せて唸るように鳴くことがあります。
また、発情や甲状腺機能亢進症、認知症では、昼夜を通して激しく叫ぶように鳴くことがあります」
鳴き声以外に見られる症状
岡本先生:
「病気ごとに、以下のような症状が現れます。」
- 猫風邪・・・くしゃみ、涙目、口内炎
- 尿路閉塞・・・24時間以上排泄が見られない、トイレで踏ん張っても何も出ない
- 膀胱炎・・・頻尿や血尿
- 甲状腺機能亢進症・・・よく食べるのにやせてくる
猫がいつもと違う鳴き方をする場合の対処法
岡本先生:
「病的な鳴き方なのか治療が必要なのか、自宅でのケアが必要なのか判断するために、まずは動物病院を受診した方が安心かと思います。その際、鳴いている様子を動画に残して病院で見せると、診察・診断の参考になります」
ふだんの愛猫の鳴き方や鳴き声を把握しておこう!
取材・文/宮下早希
※写真はスマホアプリ「いぬ・ねこのきもち」で投稿されたものです。
※記事と写真に関連性はありませんので予めご了承ください。
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