人にとっては栄養価の高い野菜や果物。しかし猫が口にするには危険なものもあり、なかには死に至るおそれがあるものも。今回は、夏に旬を迎える果物・野菜のなかから猫に与えてはいけないもの、与える際に注意が必要なものについて解説します。
少量でも中毒のおそれがあるとされる「ぶどう」
犬を対象とした研究で、ぶどう中毒による急性腎不全の症状が確認されており、死に至ったケースも。犬と体の構造が似てる猫は、同様の中毒を起こすおそれがあるといわれています。
ぶどうの実はもちろん、皮や種、乾燥させたレーズンやジュースでも同様の危険が考えられるため、猫が誤って口に入れないよう注意が必要。
もし猫が食べたりなめたりしてしまった場合は、すぐに動物病院に相談しましょう。
アレルゲンになりやすい「パパイヤ・マンゴー」
パパイヤやマンゴーは、人でもアレルギーを起こしやすい果物のひとつ。猫が口にした場合でも、口内や唇にかゆみや炎症を起こすおそれがあります。そのため、与えないほうが無難といえるでしょう。
注意が必要な食べ物
ここからは、猫に与える際に注意が必要な食品をみていきましょう。
枝豆
枝豆は食物繊維が豊富なため、お腹が弱い猫だと、与えると下痢をしてしまうことも。その場合は与えるのを控えましょう。
また、もし塩ゆで調理済みの枝豆を与える場合は、さやから取り出して水洗いをしてから与えてください。量は2粒程度が目安です。
いんげん
いんげんは猫が食べすぎると、腸内で過剰に発酵し、お腹をこわしてしまうおそれが。胃腸の弱い猫には与えないようにしてください。与える場合は、消化をよくするためにゆでて5mm程度に刻み、小さじ1杯程度にしましょう。
なす
なすにはアクが含まれており、猫が食べるとアレルギー反応を起こすことがあります。与える場合は、切ったなすを水にさらしてアク抜きをし、ゆでて刻んだものを、小さじ1杯程度までにとどめましょう。
特に野菜の場合、その特有の青臭さを猫が好んで食べたがることもあります。だからといって、すぐに与えてしまうのはNG。必ず猫にとって害がないか、与える場合はどのような配慮が必要か確認し、適切な処理をしてから与えてくださいね。
参考/ねこのきもちWEB MAGAZINE『【獣医師監修】猫にぶどうはNG。食べてしまったときの症状と対処方法』(監修:獣医師 酪農学園大学獣医学群獣医学類准教授 酪農学園大学附属動物医療センター集中治療科診療科長 佐野忠士先生)
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文/田山郁
※写真はスマホアプリ「いぬ・ねこのきもち」で投稿されたものです。
※記事と写真に関連性はありませんので予めご了承ください。