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【獣医師監修】猫の涙目でわかる病気は?原因と症状、治療法まで

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猫の健康状態は、とくに目にはっきり現れます。飼い主さんが気づきやすいパーツでもあるので、愛猫が涙目になっていないか、よく注意して見てみましょう。ここでは、涙がよく出ている場合で心配な、猫の病気を解説します。

この記事の監修

清水 悌二 先生

 獣医師
 相模原プリモ動物医療センター第2病院勤務

 岐阜大学農学部獣医学科(現 応用生物科学部共同獣医学科)卒業
 麻布大学附属動物病院眼科専科研修修了
 現在 都内眼科専門診療施設にて研修中

●資格:獣医師

●所属:比較眼科学会

●主な診療科目:一般診療(外科、内科)/眼科

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鼻ペチャ猫以外で、涙がつねに出ている場合は要注意!

ペルシャなどの鼻ペチャの猫は、顔の形状的に、ほかの猫よりも鼻涙管が圧迫されるため、涙が出やすいことで知られます。あるいは逆さまつ毛や異物の混入などが原因で目が刺激され、涙が出ている場合もあります。そうした構造的な特徴以外で、つねに涙が出ている、片方の目からだけ大量の涙が出ている、目の縁が涙やけしている、目をしょぼしょぼさせているなどの症状は目の病気の恐れがあります。

涙が多いときに心配される病気は、結膜炎と角膜炎

猫の涙目で疑われる病気の多くは、結膜炎と角膜炎です。この二つは、猫がかかりやすい目の病気の代表的な疾患なので、どんな病気か知っておきたいですね。

「猫カゼ」が原因でかかりやすい結膜炎

「結膜」とは、白目の表面からまぶたの裏側までを覆う半透明の薄い膜のことで、「あっかんべー」をすると見える赤っぽい粘膜の部分も結膜です。この結膜が充血して赤くなったり、涙が増えたり、粘り気のある黄色っぽい目ヤニが出続ける病気が結膜炎です。
結膜は眼の表面に侵入した異物に対して最初に反応する部位です。花粉やほこりなどの目に見える異物だけでなく、細菌やウイルスなどによっても結膜炎が起こります。
特にヘルペスウイルスやカリシウイルスなどのいわゆる猫カゼは、強い結膜炎を起こします。仔猫などのまだ免疫が弱い個体は重症化しやすく、ひどいときには瞼と眼球がくっついてしまい、最悪目が開かなくなる恐れがあります。

目の表面の刺激が原因で炎症を起こす、角膜炎

「角膜」とは、眼球の表面を覆う透明の膜で光を通すレンズや、目を保護する壁の役割をしています。角膜は外部の刺激を受けやすい組織なので、爪で引っかいたり、目をぶつけたりするとキズがつき、角膜炎を引き起こします。
角膜炎の症状は、涙や目ヤニが多く出る、目が充血するなど、結膜炎と似ていますが、一般的に角膜炎のほうが痛みは強いといわれます。ですから、猫は目をシパシパさせるなど、痛そうな様子を見せることも多いです。症状が進むと角膜に白い濁りが残ったり、視力の低下や、最悪角膜に穴が開いて失明してしまうこともあります。

結膜炎と角膜炎、いっぺんに両方かかることも多い

結膜と角膜はつながっています。互いに影響を受けやすいため、結膜炎が進むと角膜まで炎症が広がることがあります。また、角膜炎も、表面の刺激のみならず、猫カゼの悪化などが引き金となり、角膜で細菌やウイルスが増殖して炎症が起きるケースもあります。

結膜炎も角膜炎も治療は目薬が中心

治療法は、結膜炎も角膜炎も、炎症を抑えたり、ウイルスや細菌の増殖を防ぐ効果が望める点眼療法で改善を目指します。治療中は目をこすりつけたりしないよう、エリザベスカラーを着用させることもあります。感染症などが原因であれば、その症状に合わせて内服薬や注射による治療を併用したり、全身の状態が悪ければ点滴などが必要な場合もあります。また、視覚障害の症状が進んだ場合は、外科手術を行うこともあります。

人には感染しませんが、猫にはうつることも

感染症による猫の目の病気が、人にうつることはありません。しかし猫同士では、唾液や鼻水、くしゃみから猫カゼなどのウイルスがほかの猫にうつり、結膜炎や角膜炎などの症状が出てしまうこともあります。同居猫がいる場合は、症状が出ている間は接触を避ける、ワクチン接種を受けさせるなどの対策をとるようにしましょう。

まとめ

子猫で保護したときに、すでに感染症にかかっている場合があります。そうした場合、目の病気を完全に予防するのは難しいですが、室内飼いにする、体の免疫力が落ちないよう健康管理に気を付ける、できるだけ早く治療を開始する、などで悪化するのを防ぐことができます。

出典/「ねこのきもち」2014年11月号『猫がかかりやすい目の病気』監修:東京ウエスト動物病院 併設 眼科ケアセンター 院長 江島博康先生)
監修/清水悌二先生(相模原プリモ動物医療センター第2病院勤務)

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