猫がよく“ほりほり”する場所は2カ所ある!
猫がよくやるしぐさの一つ“ほりほり”。その場所として多いのが、「トイレ」と「フードボウル」の周りです。ではなぜ、ここを“ほりほり”するのでしょうか?
ひとつずつその理由をご紹介します!
猫がトイレの砂を“ほりほり”する時
猫はトイレをする前後に、トイレの砂を“ほりほり”して排泄物を埋めようとする習性があります。これは野生時代、「自分の存在証明」となる排泄物の匂いを、獲物たちに気づかれないように隠す必要があったためで、現在ではその名残だと言われています。
その野生としての気持ちは未だに残っているようで、トイレの砂を”ほりほり”している時は「自分の匂いを消さなければ!」と必死な気分と言えるでしょう。
猫がフードボウルの周りを“ほりほり”する時
猫が食事の後などにフードボウルの周りを”ほりほり”するのは、食べ物を埋めようとしているしぐさだと言われています。これも野生時代、獲物を他の動物に取られないよう、食べ残しを土に埋めて隠していた習性が現在まで残っているためだと言われています。
こちらも、「誰にも食べ物を取られまい!」と一生懸命に隠している、とても必死な気分だと言えるでしょう。
”ほりほり”は本能的なしぐさだった!
このように、猫がよくやるしぐさの一つ“ほりほり”は、かつて生きるために必死になって行っていた行動の名残であることがわかりました!つまり、この“ほりほり”をしている時は、飼い主さんに何か主張しているというわけではなく、本能的なしぐさで、しかもすごく“必死な気分”になっていると言えるでしょう。
それでも、飼い主さんからしてみたらかわいい行動の1つに変わりはありませんよね。
やっぱり猫のしぐさや行動は面白い!
猫がする行動やしぐさの中には、飼い主さんに対して「もっとこうして!」「邪魔しないで!」など自己主張するものがあります。しかし、この”ほりほり”のように野生時代の名残といった本能的なものもあります。
これからもご自身の飼っている猫の行動やしぐさを観察して、どんな意味があるのか色々調べてみると”ねこのきもち”がわかって楽しいかもしれませんね。
出典/『愛猫の本音事典』(監修:ライター・エッセイスト加藤由子さん)
文/hasebe
※写真はスマホアプリ「まいにちのいぬ・ねこのきもち」で投稿されたものです。
※記事と写真に関連性はありませんので予めご了承ください。