人より速い猫の成長スピード　猫の年齢を人に換算すると

愛猫を人に例えたときに何才なのか、考えたことがある飼い主さんは少なくないでしょう。今回は、ねこのきもち獣医師相談室の原駿太朗先生に、猫の年齢を人の年齢に換算したときの成長のスピードを、それぞれの成長期に合わせて教えていただきました。

猫の年齢を人に換算するには？

猫は、生後1カ月までで人の約18倍、その後1才まで人の12倍の速さで、2才から人の約4倍のスピードで歳をとっていきます。2才以上であれば、こちらの計算式で換算することが可能です。

24＋（年齢－2）×4＝人に換算した場合の年齢

下記と合わせて、愛猫の年齢を人に換算したときに何才になるのか、調べてみてください。

1カ月：5～6ヵ月
3ヵ月：2～3歳
6ヵ月：14歳
1才：18歳
3才：28歳
5才：36歳
7才：44歳
10歳：56歳
15才：76歳
20才96歳

子猫期を人に例えるなら？

0才から1才の子猫期ですが、人でいうなら赤ちゃんから高校生くらいまでの、成長が著しい時期です。
離乳食後の生後2～9週齢は、自立に向けて狩りを学ぶ「猫の社会化期」と呼ばれています。恐怖心よりも好奇心が勝り、とても活発なのが特徴で、この時期に見たり触れたりしたものは、その後も警戒せずに対応できるとされています。
この時期にさまざまな体験をさせてあげることで、刺激や耐性が生まれ、ストレスを感じにくくなるでしょう。

成猫期を人に例えるなら？

1才～6才の成猫期を人に例えるなら、新成人からアラフォー世代にかかります。心身ともに成熟していき、猫それぞれの個性がはっきりと見えてくるころです。
高いところへのジャンプができるようになったり、かくれんぼや宝探しなど高度な遊びができるようになったりします。子猫期とは違うパワーがあふれる年代のため、しっかりと遊ぶ時間を作ってあげましょう。

シニア期を人に例えるなら？

7才～14才の猫のシニア期は、人でいう中高年世代になります。好奇心旺盛で活発だった成猫期に比べると、やや落ち着いた行動が目立つようになるでしょう。ジャンプ力が落ち、高いところに上がらなくなったり、動きがゆっくりで横着になったりなんてことも。
代謝や体の機能、筋力が落ちてくる時期になるので、太らないように食事管理に注意をしてあげましょう。

ハイシニア期を人に例えるなら？

15才以上のハイシニア期。人に例えるならご隠居さんにあたる年代になります。
心穏やかにのんびりと過ごすことを好み、飼い主さんのそばで安心していたいと考える猫も多いようです。
寝ている時間が多くなり、慣れた環境でのんびりと過ごしたいと考えているようで、かつては興味を示していた物音や、部屋に入りこんだ虫などもほとんど気にしなくなります。
免疫力や代謝が落ち、体温も下がる傾向にあるため、健康管理にはより気を配って生活していきましょう。

猫の加齢は避けられないものですが、長い時間を共有することは、猫にとっても飼い主さんにとっても幸せな時間になるでしょう。一瞬一瞬を大切に過ごしていきたいですね。

猫は人よりも早く年をとるといわれています。今回は、そんな猫の人年齢換算早見表や、猫の人年齢の計算法、各年代の気持ちや体の特徴などを解説。加齢によって起きる猫の気持ちと体の変化について知り、猫の年代に応じたお世話に役立てましょう。

（監修：ねこのきもち獣医師相談室獣医師・原駿太朗先生）
参考／ねこのきもちWEB MAGAZINE『【獣医師監修】猫の年齢を人に換算すると何才？　早見表や年齢ごとの猫の特徴も』
取材・文／山村晴美
※写真はスマホアプリ「いぬ・ねこのきもち」で投稿されたものです。
※記事と写真に関連性はありませんので予めご了承ください。