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メス猫とオス猫は性格も違う? メス猫を飼うときに知っておきたいことは

ひと目見ただけではわかりづらい、メス猫とオス猫の違い。しかし、外見にかかわらずメスにはメスならではの特徴があります。今回は、メス猫の飼い主さんに知ってほしい、見た目の特徴や性格の傾向、気をつけたい病気を、ねこのきもち獣医師相談室の岡本りさ先生に伺いました。

メス猫の外見上の特徴

MIXミケの鈴ちゃん
ねこのきもち投稿写真ギャラリー
メスはオスよりもケンカの機会が少なく、相手に対して優位に立つ必要がないため、体はオスよりも華奢で小さいです。また、性ホルモンの影響で脂肪が付きやすいため触れるとやわらかく、全体的に丸みを帯びたスタイルをしているでしょう。足は細く、長く見えるため優雅な印象を与えます。

さらに、オスは性ホルモンの影響で顔の骨格が発達し大きく見えるのに対し、メスはシュッとした小顔。顔の大きさは小さくても目の大きさはオスと同じなので、ぱっちりとした大きな目が印象的でしょう

メスにはどんな性格のコが多い?

ベンガルのベルちゃん
ねこのきもち投稿写真ギャラリー
メスは本能的に子猫を守ろうとするため、オスより警戒心が強いでしょう。自分の生活しているスペースに知らないものが入ってくると、安全が確認できるまでは近づこうとしないことが多いので、猫ベッドや爪とぎ器などを新しいものに替えるときは、慣れるまで時間をかけてあげてください

また、メスは危険察知能力が高いため、いつもと違う環境にも敏感。来客時や大きな物音がした際に身を隠せるよう、屋根付きの隠れ家スペースなどを用意してあげるといいでしょう。

さらに、メスはオスよりも筋肉が発達していないため、静かに過ごす時間が多い傾向にあります。広いテリトリーをもたず、パトロール時間も短いので、もしじっとしているようなら大きな音をたてずにそっと歩いてあげましょう。

メスが気をつけたい病気

カーテンのそばにいる猫
NH1213/gettyimages
メス特有の器官に発症する病気でとくに注意が必要なのは、「乳腺腫瘍」と「子宮蓄膿症」です。

胸からお腹にかけての乳腺に腫瘍が発生する乳腺腫瘍は、原因ははっきりとはしていませんが、避妊手術を行っていないメスの発生率が高いことからホルモンの影響が考えられています。ほとんどの場合が悪性腫瘍で転移しやすく、肺やリンパに転移すると命に関わります。

子宮蓄膿症は、細菌が子宮内部に入り感染し、炎症が起きることで膿がたまる病気です。避妊手術をしていないメスがかかりやすく、とくに免疫力が低下する発情期後に起こることが多いでしょう。敗血症や多臓器不全を起こし重篤化することもあります。
発症した場合、膿がたまった子宮と卵巣を摘出する外科手術が必要になります。そのまま放置されたり、体が弱っていたりすると命に関わることも。
個体差はあるものの、メスにはメス特有の魅力があります。それぞれの個性を大事に、かかりやすい病気にも注意しながら愛猫との生活を楽しんでいきたいですね。
(監修:ねこのきもち獣医師相談室 獣医師・岡本りさ先生)
参考/ねこのきもちWEB MAGAZINE『【獣医師監修】猫の性別ごとの性格や特有の病気などの違い比較!(メス猫編)』
文/小林けい
※一部写真はスマホアプリ「いぬ・ねこのきもち」で投稿されたものです。
※記事と写真に関連性はありませんので予めご了承ください。
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