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猫から人へうつる病気、場合によって重症化することも 対策と予防は

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猫から人へうつる病気があるのを知っていますか?今回は直接うつりやすい病気と、間接的にうつりやすい病気について、ねこのきもち獣医師相談室の岡本りさ先生に解説していただきました。予防策も教えていただいたので、参考にしてみてください。

猫から直接うつりやすい病気

幸せな猫と女性
disqis/gettyimages

猫ひっかき病

猫に引っかかれたり噛まれたりすることで、バルトネラ菌が傷口から侵入し、発症する病気です。感染すると、3日~数週間で感染部位やリンパ節などが腫れたり、痛みや高熱、倦怠感が出たりする場合もあります。負傷から1カ月以上経ってからリンパ節が腫れることもあるので注意が必要です。

パスツレラ症

猫が引っかいた傷などから、パスツレラ菌が入り込んで感染します。感染すると30分~2日以内に発症。傷口を中心に赤く腫れ上がり、激しく痛み発熱することもあります。猫の口内に潜む常在菌なので、キスなどで感染することも。

カプノサイトファーガ・カニモルサス感染症

猫になめられたり噛まれたりするとまれに感染します。感染すると発熱や吐き気、腹痛を発症するほか、意識混濁にまで陥り、最悪命にかかわることも。発症した場合は抗生剤で治療する必要があります。

皮膚糸状菌症

毛や皮膚に、カビの一種である皮膚糸状菌が寄生する病気で、通称「猫カビ」と呼ばれています。猫と過剰に接すると感染し、とくに子猫や元ノラ猫の場合は保菌率が高いです。皮膚が弱い部分に発症しやすく、かかると赤い斑点や脱毛がみられ、かゆくなります。この病気は猫も人と同様の症状で発症します。

猫から間接的にうつりやすい病気

女性が手でなでる猫
Nitiphonphat/gettyimages

猫回虫幼虫移行症

猫がウンチと一緒に回虫の卵を排出し、そこから感染するほか、猫が肛門周辺をなめたときに、口や体に回虫の卵がつき、食器や毛を介して感染することもあります。また、ガーデニングや砂遊び後に手をよく洗わないまま食べ物を口にして感染することもあるようです。
感染すると、回虫が体内を移動し、行きつく先が目なら斜視や失明、肺なら喘息になることも。初期症状としては、下痢や吐き気が起こる場合もあります。

トキソプラズマ菌

猫トイレの掃除の際などに感染することがあります。しかし、トキソプラズマの原虫をもつ猫は全国で5%程度と少ないうえ、健康な人の5~40%は抗体をもっているため、発生率は低いです。猫からの感染というよりは、生肉や加熱が不十分な肉を食べることによる感染や、ガーデニングの土いじりなどでの感染もあるようです。感染が疑われる人は早めに病院を受診しましょう。また、妊娠している方が感染してしまうと、最悪流産に至るか、胎児が先天症トキソプラズマ症にかかることがあるので特に注意しましょう。

コリネバクテリウム・ウルセランス症

ノラ猫のくしゃみのしぶきを浴び、その鼻水に含まれた病原菌に感染したという報告が2009年にありました。感染すると、のどの痛みや発熱、鼻水が出るなどの症状がみられます。進行すると、のどのまわりに白っぽい膜ができたり、首のリンパ節が腫れたりすることも。風邪の症状に似ているため判明が遅れるなど、特定が難しい病気です。

瓜実条虫症

ノミを飲み込んで感染した猫の排泄物を処理する際に、卵やノミを体内に取り込むことで感染します。多くは無症状ですが、まれに下痢や嘔吐をすることも。

ノミ刺コウ症

感染症ではありませんが、ノミが吸血時に出す唾液に含まれる物質が原因でかゆみを起こす病気です。人の場合、膝より下を刺されることが多く、発症すると赤斑や水垢ができます。猫が発症すると、このほかに脱毛がみられることも。

猫からの感染を防ぐためにできること

【定期的に掃除を行う】
抜け毛や、絨毯などに潜むノミや卵を掃除することが大切です。

【キスなどはしない】
猫の口の中には常在菌がいるほか、肛門を毛づくろいすることで排泄物の病原体がつくこともあるため、キスや口まわりをなめさせることはやめましょう。

【爪切りやブラッシングをする】
爪切りをしておけば、ひっかかれても軽症で済みます。また、ブラッシングをすることで、ノミの寄生に気づきやすくなるでしょう。

【こまめな手洗い】
トイレ掃除のあとや猫と遊んだあとはもちろんですが、ノラ猫に触れた場合や、猫グッズに触れたあとも石鹸で手を洗いましょう。

【猫が使用した食器を消毒する】
人用の食器などを使用した場合は、洗剤で洗います。定期的にキッチン用の塩素系漂白剤でつけおき洗いするといいでしょう。
これらの病気は、日頃から予防と体調管理を心がけることが大切です。万が一感染が疑われる場合は、重症化する前に早めに動物病院を受診しましょう。
(監修:ねこのきもち獣医師相談室 獣医師・岡本りさ先生)
参考/ねこのきもちWEB MAGAZINE『症例写真つき!猫から人にうつる病気の症状・原因・予防法・対処法』
文/山村晴美
※写真はスマホアプリ「いぬ・ねこのきもち」で投稿されたものです。
※記事と写真に関連性はありませんので予めご了承ください。
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