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家にある身近な植物も 猫が食べると危険な植物とは

植物を庭で育てたり、室内に飾ったりしている人は多いですよね。でもじつは、身近にある植物のなかには、猫にとって危険なものがあるのをご存じでしたか? 今回は、猫が食べると危険な植物について、ねこのきもち獣医師相談室の岡本りさ先生にお話をうかがいました。

花や葉、茎などに毒がある植物

金髪の女の子は灰色の縞模様の若いスコットランドの猫とベッドに横たわっている
Evgeniya Kurilova/gettyimages

ユリ

itasun/gettyimages
ユリは花から葉、茎の全体に毒があり、食べると急性腎不全が起こり嘔吐や下痢、呼吸困難、手足のしびれ、全身麻痺などを引き起こします。また、生けている花瓶の水が中毒の原因になることもあるので、より注意が必要です。
猫がいるご家庭は、部屋に飾らないようにしましょう。

ポトス

浴室でポトスの家および庭の装飾
FeelPic/gettyimages
ツルを切って水に挿すだけで増えるポトスは、葉や茎に毒があります。猫が食べると口の中が腫れるだけでなく、激しい痛みも生じます。

スズラン

純粋な白い美しい谷のユリ
c11yg/gettyimages
ツボ形の白い花がかわいいスズランは、全体に毒を持っています。猫が食べると嘔吐や下痢、腹痛を引き起こすほか、場合によっては不整脈を起こして、心不全になるおそれもあります。

スパティフィラム

白い花のスパシーフィラムを咲かせる。
Galina Tolochko/gettyimages
花びらのような白い大きな葉が特徴のスパティフィラムは、葉に毒があり、食べると嘔吐や口の中に炎症を起こします。

ゴクラクチョウカ(ストレリチア)

ストレチア - マデイラ諸島の伝統的な花。
FreedomMaster/gettyimages
鮮やかな色の花が特徴のゴクラクチョウカ(ストレリチア)は、花から葉、茎の全体にわたって毒があります。猫が食べると嘔吐や下痢、腹痛を引き起こします。

アイビー

白い背景に植木鉢に緑のツタ
kuppa_rock/gettyimages
ツル性植物のアイビーは全体に毒を持っていますが、とくに葉や果実に強い毒性があります。食べると嘔吐や下痢、腹痛を起こすほか、よだれが出たり、口の中の乾きや皮膚への刺激を感じたりすることもあります。

トマト

トマト果実水ドロップと日光の
Singkham/gettyimages
ベランダで栽培する機会も多いトマトは、葉や茎、青い実に毒があります。猫が食べると消化器症状があらわれたり、皮膚に刺激を感じてしまいます。

ジンチョウゲ

香水の王女ダフネの花
Tom Meaker /gettyimages
1~1.5mほどの低木であるジンチョウゲは、花や葉に毒持っています。食べると口の中に水泡や浮種ができて、よだれが出るほか、嘔吐や腹痛、血便が見られることもあります。

チョウセンアサガオ

白ダトゥライノシアの花
LFO62/gettyimages
チョウセンアサガオは、花や葉、茎だけでなく、種にも毒性があります。猫が食べると嘔吐や下痢、よだれ、けいれん、視覚障害を起こすこともあります。

アロエ

緑のアロエベラの植物。熱帯アロエ。化粧品原料のネイチャーファームガーデン。皮膚治療とケアのための漢方薬
jchizhe/gettyimages
アロエは葉液に毒があり、猫が食べると体の冷えや下痢を引き起こします。やけどなどの薬用として切って使う際は、使用後の処理にも注意してください。

カラー

花の花束
Yevhen Harkusha/gettyimages
アンセリウムやカラジウムと同類のカラーは、葉、とくに葉液に強い毒性があります。食べると嘔吐のほか、口の中やのどに炎症を起こします。

ディフェンバキア

観葉植物の葉に一滴が掛かる
Madhourse/gettyimages
直射日光に弱く、室内に飾ることが多いディフェンバキアは、茎に毒があり、茎の切り口から出る液が口の中に入ると、腫れや激痛を引き起こします。また、皮膚炎や結膜炎を起こすこともあります。

ヒヤシンス

春の公園で美しい咲くヒヤシンスの眺め。
Dmitri Zelenevski/gettyimages
ヒヤシンスは球根と茎の境目に毒があります。根が出るまで水につけて室内に置く場合は、注意が必要です。

スイセン

黄色の水仙の花
Orthosie/gettyimages
スイセンも球根と茎の境目に毒がある植物です。栽培する場合は、猫の届かない場所に置きましょう。

チューリップ

色の多いチューリップを持つ花壇に白いストライプのピンクのチューリップ。
Valerii Maksimov/gettyimages
春先に咲くチューリップは、球根に毒がある植物です。栽培するときの置き場所はもちろん、球根の保管場所にも注意してください。

シクラメン

クローズアップのまだらな花の鮮やかなシクラメン
artpritsadee/gettyimages
シクラメンは根に毒を持っています。室内に飾る際は、猫の届かない場所に置いてください。

ヒガンバナ

埼玉県サッテ市のロザリーゴネンドパーク
Masaaki Ohashi/gettyimages
道端や墓地などに生えるヒガンバナは、球根と茎の境目に毒があります。猫を散歩させる場合は、近づけないよう注意しましょう。

根や種、球根部分などに毒がある植物

rai/gettyimages

アサガオ

朝顔6
Chiemi Kumitani/gettyimages
アサガオは種と葉と茎と根に毒があります。日除けとしてベランダや窓の外で栽培する機会が多く、猫が口にする危険性も高いので注意が必要です。

キキョウ

キキョウ
igaguri_1/gettyimages
キキョウは根に毒があります。鉢植えで栽培する際は、猫が近づかないようにしてください。

オシロイバナ

オシロイバナは、根、種、茎に毒があります。庭で栽培する場合は、種や茎を食べられないよう注意しましょう。
ペルーのマーベルまたは4時の白とピンクの色の花
Kuldeep Singh/gettyimages

猫の行動範囲に植物を飾る際は注意して!

負傷のポストにメインクーン子猫
Nils Jacobi/gettyimages
人には問題なくても、猫にとって害になる植物はたくさんあります。猫の行動範囲に植物を飾る際は、猫にとって危険じゃないかを調べておくのはもちろん、猫の手が届かないか、近くに飛び移れる足場はないかなど、置き場所などに十分注意してくださいね。
(監修:ねこのきもち獣医師相談室 獣医師・岡本りさ先生)
参考/ねこのきもちWEB MAGAZINE『猫が食べてしまうと危険なものを知ろう~猫が食べると危険な植物、誤食しやすいもの』
文/宮下早希
※記事と一部写真に関連性はありませんので予めご了承ください。
※ここで紹介をした有害成分をもつ植物は、猫が近付けるところに置かないようにしましょう。万が一、猫が口にしてしまったら早急に病院で受診を。
※根に有害成分のある植物は、葉や花にもその成分が移行していることが考えられるので注意が必要です。
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