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猫が食べてしまうと危険なものを知ろう~猫が食べると危険な植物、誤食しやすいもの

観葉植物や食品のラップ類、小さなボタンや文房具など、家庭にあるものの中には猫が誤食をしてしまう恐れのあるものがあります。フードを食べ、空腹ではない状態の猫でも誤食の可能性はあります。吐いたり、障害を引き起こす恐れもあるので、置き場所には気を付けましょう。

猫が口にすると危険な植物~全体、花や葉、茎などに毒があるもの

ポトス

×
ツルを切って水に挿すだけで増える観葉植物。鉢植えやツルを猫の届く場所で栽培するのは避けて。

<毒はどこ?>
葉、茎

<口にすると>
口の中が腫れ、激しい痛みも生じます。

スズラン

×
ツボの形をした白い花が鈴なりに咲く植物。鉢植えでベランダなどに飾る機会も多いので注意。

<毒はどこ?>
全体

<口にすると>
嘔吐、下痢、腹痛のほか、不整脈を起こし、心不全になる場合もあります。

スパティフィラム

×
白くて大きな花びらのような葉が特徴の観葉植物。寒さに弱く室内に飾る機会が多いので気を付けて。

<毒はどこ?>


<口にすると>
嘔吐、口の中に炎症を起こします。

ゴクラクチョウカ(ストレリチア)

×
鮮やかな花が咲く多年草。室内の窓辺に置くケースが多いので、猫の届かない場所に。

<毒はどこ?>
全体

<口にすると>
嘔吐や下痢、腹痛を起こします。

アイビー

×
ツル性の常緑樹。ツルに興味を示す猫もいるので注意。

<毒はどこ?>
全体、とくに葉や果実

<口にすると>
嘔吐や下痢、腹痛など。口の中が乾いたり、よだれが出ることも。皮膚にも刺激があります。

トマト

×
ベランダで栽培するときは、猫がベランダに出てうっかり口にすることのないよう気を付けて。

<毒はどこ?>
葉、茎、青い実

<口にすると>
皮膚に刺激があります。

ジンチョウゲ

×
1〜1.5mの低木の常緑樹。散歩させる際は注意して。

<毒はどこ?>
花、葉

<口にすると>
口の中に水泡や浮種ができて、よだれが出るほか、嘔吐や腹痛、血便が見られることもあります。

チョウセンアサガオ

×
観賞用、薬用として植えられる一年草。テーブルなど猫の届く場所を避けて置いて。

<毒はどこ?>
全体、種にも

<口にすると>
嘔吐や下痢、よだれが出るほか、けいれん、視覚障害を起こすこともあります。

ユリ

×
切り花として室内に飾ることも多いので、取り扱い注意。

<毒はどこ?>
全体

<口にすると>
嘔吐、下痢、呼吸困難、手足のしびれ、全身麻痺など。生けている花瓶の水も中毒の原因になることがあります。

アロエ

×
鉢植えはもちろん、薬用としてやけどしたときなどに切って使う際は、使用後の処理にも注意して。

<毒はどこ?>
葉液

<口にすると>
体の冷え、下痢を引き起こします。

カラー

×
多年草で、アンセリウムとカラジウムも同類。葉液に毒があるので、猫がかじらないよう気を付けて。

<毒はどこ?>
葉、とくに葉液

<口にすると>
嘔吐、口の中やのどに炎症が起きます。

ディフェンバキア

×
直射日光に弱く、室内に飾る機会が多いので、猫が届かない場所に置いて。

<毒はどこ?>


<口にすると>
茎の切り口から出る液で、口の中が腫れ、激痛もあります。皮膚炎や結膜炎を起こすこともあります。

猫が口にすると危険な植物~根や種、球根などに毒があるもの

ヒヤシンス

×
根が出るまで水につけて室内に置く際は、猫が触らないようとくに気を付けて。

<毒はどこ?>
球根と茎の境目

スイセン

×
猫がベランダや庭に出てうっかり口にしないよう、届かない場所を選んで置いて。

<毒はどこ?>
球根と茎の境目

チューリップ

×
猫が口にしないよう、春先はとくに気を付けて。球根の保管にも注意が必要です。

<毒はどこ?>
球根

シクラメン

×
室内に飾る機会が多い植物なので、猫の届かない場所に置きましょう。

<毒はどこ?>

アサガオ

×
ベランダや窓の外に日除けに栽培する際は、猫が口にする危険が高まるので気を付けて。

<毒はどこ?>

キキョウ

×
鉢植えで栽培する際は、猫を近付けないようにして。

<毒はどこ?>

オシロイバナ

×
多年草。庭で栽培するケースが多い植物なので、種や茎を食べないよう注意して。

<毒はどこ?>
根、種、茎

ヒガンバナ

×
道端や墓地などに生える多年草。猫を散歩させる際は近付けないで。

<毒はどこ?>
球根と茎の境目
※ここで紹介をした有害成分をもつ植物は、猫が近付けるところに置かないようにしましょう。万が一、猫が口にしてしまったら早急に病院で受診を。
※根に有害成分のある植物は、葉や花にもその成分が移行していることが考えられるので注意が必要です。

猫が室内で誤食しやすいもの~腸閉塞を起こしやすいもの

包装フィルム・ラップ剤

 食べ物のニオイが付いているのと、噛み心地のよさで誤食しがり。猫の好きな食品が入っていたものは、とくに注意が必要。ゴミ箱に捨てる際はフタ付きのものにして。

食品トレー

 飲み込んだ大きさや、腸を通過するときの傾きによって、腸を詰まらせる恐れがあります。

ボタン

猫が遊んでいるうちにボタンを飲み込み、腸にはまってふさいでしまうことが。小さなボタンなら便に混じって出てくることも。

ビー玉/小石

猫が遊ぶうちに誤飲の恐れが。どちらも小さくても重さがあるので、腸にとどまりやすく危険です。

猫が室内で誤食しやすいもの~腸にたまりやすいもの

ビニール袋・レジ袋

噛みちぎった切れ端は便に混じって排泄されますが、かたまりだと腸に詰まる可能性が。

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胃の中で胃液を含んで膨張し胃を荒らしたり、腸に詰まる原因になります。

網戸

猫が網戸を噛みちぎり、長いひもの状態で飲み込むと、腸に絡まる危険が。

猫が室内で誤食しやすいもの~内臓に刺さりやすいもの

焼き鳥の串・つまようじ

串を飲み込むと、狭い食道を傷つけたり、胃腸に刺さります。また、丸飲みしてしまう、つまようじも危険。

釣り針

釣った魚のニオイに誘われて、猫が口にしてしまうことが。釣り針は細く曲がっているので、口内に刺さると外すのに手術が必要なこともあります。

裁縫針・まち針

針に付いた糸で遊ぶうち、糸がからまり針ごと誤食することが。口内や内臓に刺さる。

猫が室内で誤食しやすいもの~内臓を傷つけやすいもの

魚の骨

とくにアジや鯛の骨は気管に刺さりやすい形をしているため、食道を傷つける可能性が大。アジの背骨は気管に入りやすく、命に関わることも。

画びょう

何かの拍子に床に落ちた画びょうを口にしてしまいがち。針のほうから胃腸へ進むと、内臓を傷つけたり、刺さったままになることも。

ホチキスの針

おもちゃとして遊ぶうちに飲み込むことが。使用前のコの字状のものは、内臓を傷つける危険があります。使用後のつぶれた針は便に混じって出るでしょう。

出典:ねこのきもち別冊「猫に与えてOK?NG?食べ物図鑑」
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