ごはんの食べ方は、猫によってさまざま。なかには、ごはんにがっついて「早食い」をしているコもいるかもしれません。そのような場合、猫の体に負担はないのでしょうか。
ねこのきもち獣医師相談室の原 駿太朗先生が解説します。
猫の早食いとは、どれくらいの早さで食べること?
どの程度が早食いになるかは、その光景を見ている人の感覚によるところもあるでしょう。ただ、3分とかからずに1食の食事を平らげてしまったりしていると、「早食いだな」と考えてもよいのではないかと思います。
猫が早食いをすると、体になにか影響はある?
早食いそのものが、猫の体に大きな負担となることは考えづらいですが、一番あり得るものとしては「食後に吐くことが増える」ことです。
その原因としては…
・一気に飲み込むように食べると、空気を一緒に食べてしまう
・食べたあとにドライフードが胃の中で水を吸って、一気に膨らむ
といったことで、嘔吐につながることがあると推測されます。
猫の早食いを改善する方法はある?
猫はもともと少量頻回の食事の習性を持っている動物です。そういった習性を持っているにもかかわらず、早食いをするのには、下記のような理由があるのかもしれません。
・周りを警戒していて、急いで食べないといけない
・食べるのが遅いと他のコに食べられてしまう
猫にとって都合の良くないことが起こると、「早く食べなければ」と学習してしまっていることが多いです。
早食いを改善するには、そういった愛猫の不安を取り除いてあげることが重要になってくるでしょう。他にもごはんを少量で数回に分けて与えることで、早食いを防ぐ工夫をすることもおすすめします。飼い主さんは、愛猫が落ち着いた環境で食事ができるようにしたり、少しずつ食べられる工夫をしてみてください。
(監修:ねこのきもち獣医師相談室獣医師・原 駿太朗先生)
※記事と写真に関連性はありませんので予めご了承ください
取材・文/雨宮カイ