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猫の涙目は病気のサインかも 考えられる病気と症状は

愛猫の目が涙目になっていて気になることはありませんか?涙目になっているのは、目の病気の可能性があります。今回は、涙目のときに可能性のある病気について、ねこのきもち獣医師相談室の岡本りさ先生に教えていただきました。

猫カゼが原因でなりやすい「結膜炎」

こちらをのぞいている猫
Svetlana Sultanaeva/gettyimages
白目の表面からまぶたの裏側までを覆う半透明の薄い膜や、「あっかんベー」をしたときに見える赤っぽい粘膜部分のことを「結膜」といいます。
結膜炎になると、結膜の部分が充血して赤くなってしまったり、涙が増えたり粘り気のある黄色のような目やにが出続けたりします。結膜は眼の表面に侵入した異物に対して最初に反応する部位で、花粉やほこりなどの異物だけでなく、細菌やウイルスなどによっても結膜炎になってしまうのです。
とくに、ヘルペスウイルスやカリシウイルスなどの猫カゼは、強い結膜炎を起こします。子猫など免疫が弱い場合は重症化しやすく、ひどいとまぶたと眼球がくっついてしまい、目が開かなくなるおそれも。

刺激が原因でなりやすい「角膜炎」

くつろぐ猫
ramustagram/gettyimages
眼球の表面を覆う透明の膜で、光を通すレンズや、目の保護をする壁の役割をしている部分を「角膜」といいます。角膜は外部の刺激を受けやすく、爪で引っかいたり、目をぶつけたりすると傷がついてしまい、角膜炎を引き起こしてしまうのです。
角膜炎の症状は、涙や目やにが多く出る、目が充血するなど結膜炎の症状と似ていますが、一般的に角膜炎のほうが痛みが強いといわれています。そのため、猫が目をシパシパとしたり、痛そうな様子をみせたりすることも多いです。症状が進むと角膜に白い濁りが残り視力の低下、最悪角膜に穴が開いて失明してしまうこともあります。

「結膜炎」と「角膜炎」両方なる場合も……治療法は?

仲良しな2匹の猫
rai/gettyimages
結膜と角膜は繋がっているため、互いに影響を受けやすく、結膜炎が進行すると角膜まで炎症がひろがってしまうことも。
結膜炎も角膜炎も、炎症を抑える効果や、ウイルスや細菌の増殖を防ぐ効果が望める点眼療法で改善を目指します。治療中は眼をこするなどしないよう、エリザベスカラーを着用させることも。
治療としては、症状に合わせて内服薬や注射による治療を併用したり、全身の状態が悪い場合は、点滴をしたりするケースもあります。また、視覚障害の症状が進んでしまった場合は、外科手術を行うこともあるようです。
愛猫の目にいつもとは違う症状がある、愛猫が目をいつもより気にしているなど気になることがあった場合は、すぐに動物病院を受診しましょう。
(監修:ねこのきもち獣医師相談室 獣医師・岡本りさ先生)
参考/ねこのきもちWEB MAGAZINE『【獣医師監修】猫の涙目でわかる病気は?原因と症状、治療法まで』
文/山村晴美
※写真はスマホアプリ「いぬ・ねこのきもち」で投稿されたものです。
※記事と写真に関連性はありませんので予めご了承ください。
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