猫と暮らす
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「猫を飼いたい」と思ったら考えること 迎え入れのケース別のポイントは
外で保護した猫を迎え入れるときに心がけるべきことは?
丸山先生:
「これは偶然起こりうることであり、望んで叶うシチュエーションではないかもしれません。もし猫を保護や拾うということが起こるのであれば、まずは短期的にでもその猫をケアできる環境なのか確認しましょう。具体的にはペット可のお住まいか、保護にあたっての猫にあてる時間や費用があるか、動物病院などに連れていけるか、などがあげられます。
猫によっては性格的にも接しにくかったり、病気や事故などで体調が万全でなかったりするかもしれません。慎重に検討してください。その猫と一生を共にできるのか、もしできないのであれば、その猫を他者(知人や保護団体など)にお願いするところまでケアできるか、などよく考えましょう」
保護猫などの譲渡をうけるときに心がけるべきことは?
丸山先生:
「今は保護猫についての見識も、雑誌や本、SNSなどを通じて広まってきましたね。保護猫を譲りうける際にも、そのコと一生を共にできるのか、猫と住める環境、時間、費用、心の余裕などがあるかをよくご検討ください。決して“かわいそうなコを引き取ってあげる”ではなく、あくまで“その猫に家族になってもらう”という気持ちで考えていただければいいのではないかと思います」
ペットショップやブリーダーから迎え入れるときに心がけるべきことは?
丸山先生:
「この場合も、もう猫を迎えるという心構えがある方が多いのではないかと思います。
ブリーダーからであれば、あくまで“その猫の種類が好きで家族になりたい”という気持ちが強いのではないでしょうか。ブリーダーはその種類の猫のスペシャリストです。その猫の種族の特性や遺伝的な注意点もよくお聞きになったうえで、お迎えする心構えをもっていけばいいのではないでしょうか。
ペットショップも、猫を家族として迎える気持ちでご覧になるかと思いますが、たくさんの猫を前に迷いも出たり、お店で答えを早急に出さなければいけないケースもあったりするようですね。先述したように、猫と暮らせる環境なのか、時間、費用、心の余裕などがご自身にあるかをよく吟味して、お答えを出されるといいのではないかと思います。
猫のかわいさについ即決したくなることもあるかもしれませんが、猫にとっても大事な一生です。よく検討してお迎えの準備をしてあげてくださいね」
――ありがとうございました。
取材・文/田山郁
※写真はスマホアプリ「いぬ・ねこのきもち」で投稿されたものです。
※記事と写真に関連性はありませんので予めご了承ください。
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