1. トップ
  2. 猫と暮らす
  3. 健康・病気
  4. 風邪・感染症
  5. 「猫カゼ」は人の風邪と同じ? 猫カゼの症状と予防法を解説

猫と暮らす

UP DATE

「猫カゼ」は人の風邪と同じ? 猫カゼの症状と予防法を解説

猫がかかりやすく、寒い時期から発症する猫が増えてくる「猫カゼ」。カゼという名称なので軽く考えがちですが、一度かかると再発や慢性化のおそれがあったり、悪化すると気管支炎や肺炎などを併発したりと、実はかなり怖い病気でもあるのです。

そこで今回は、猫カゼがどういう病気なのか、猫カゼを予防するために飼い主さんができることはあるのかなどを、獣医師の野矢雅彦先生に伺いました。

猫カゼってどんな病気?

ミヌエットのミントくん♪
ねこのきもち投稿写真ギャラリー
猫カゼとは、人の風邪のような症状が出る猫の病気のことです。多く見られる症状はくしゃみや鼻水ですが、ウイルスの潜伏場所によっては、目ヤニや口内炎などの症状が出る場合もあります。

猫カゼで特徴的なのは、一度発症したら完全に治らず、体内にウイルスが潜伏し続けるという点です。ウイルスを体内に保有している「キャリア」の猫は、強いストレスで猫カゼを再発したり、再発による慢性化でほかの病気を引き起こしたりすることも。このことからわかるように、かなりたちの悪い病気だといっていいでしょう。

予防法1:ワクチンを接種する

ボンベイのななこくん♪
ねこのきもち投稿写真ギャラリー
猫カゼを引き起こすウイルスに対抗するためには、感染する前のワクチン接種が有効です。3種や5種などの混合ワクチンが一般的で、接種すると猫カゼだけでなく、ほかの病気も予防することができます。また、すでに猫カゼに感染した経験がある猫も、再発時の症状軽減などに役立つため、ワクチンの接種は効果的です。
どちらにせよ、ワクチンの接種は動物病院で行うため、接種を決めたら早めにかかりつけ医に相談をしてみましょう。

予防法2:ストレスのない環境作り

マンチカンのベルくん♪
ねこのきもち投稿写真ギャラリー
猫は、ストレスで免疫力が低下し、病気にかかりやすくなることがあります。そのため、猫カゼを予防する意味でも、ストレスのかからない生活環境を作ることはとても重要です。
例えば、キャットタワーやキャットウォークなどを設置して、猫が自主的に上下運動をできるようにしたり、落ち着いて休めるよう、静かな場所に猫用のハウスを作ったり。また、猫が気持ちよく排せつをするために、猫トイレを「飼育匹数+1個」用意するのもおすすめですよ。

予防法3:外で猫に触れたら、必ず着替えと手洗いをする

アメリカンショートヘアの龍太くん♪
ねこのきもち投稿写真ギャラリー
猫カゼを引き起こすウイルスは感染力が強く、たとえ猫同士が接触していなくても、人や物を介して感染することがあります。例えば、外で猫カゼのウイルスをもった猫をなでたり、意図せず触れてしまったりすることで、飼い主さんの手や衣類にウイルスが付着し、そこから愛猫に感染してしまう場合も……。
外から帰ってきたら着替えをして、さらにせっけんでしっかりと手洗いをすることが、愛猫を猫カゼから守ることにつながります。

予防法4:室温管理を徹底する

Mix(グレー)の蘭丸くん♪
ねこのきもち投稿写真ギャラリー
室内が猫にとって適温であることも、猫カゼ予防には効果的です。基本的には暑すぎず寒すぎず、飼い主さんが気持ちよく過ごせる室温が、猫にとっても快適といえるでしょう。エアコンの設定は、24~26℃程度が適切です。
また、ウイルスは乾燥を好むため、乾燥する冬場は加湿器を使い、部屋の湿度を50~60%程度に保てるよう調整しましょう。
ワクチン接種や着替え・手洗いなど、飼い主さんがやるべきことはたくさんあります。愛猫を猫カゼから守るために、できることからはじめていきましょう!
お話を伺った先生/野矢雅彦先生(ノヤ動物病院院長)
参考/「ねこのきもち」2021年10月号『かかりやすくて、万病のもと。 寒い時期から増える猫カゼがきっかけで発症する7つの病気』
文/東里奈
※写真はスマホアプリ「いぬ・ねこのきもち」で投稿されたものです。
※記事と写真に関連性はありませんので予めご了承ください。
CATEGORY   猫と暮らす

UP DATE

関連するキーワード一覧

人気テーマ

あわせて読みたい!
「猫と暮らす」の新着記事

新着記事をもっと見る