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猫にとっても冷えは大敵! 冷え取りマッサージでほっこりリラックス

祖先が半砂漠地帯出身の猫は、寒さに弱い動物。室内で暮らしていても、とくに冬は冷えが原因で体調を崩すことも少なくありません。そこで取り入れたいのが、血行を促進させ、体を温める効果が望めるマッサージ。
今回は、猫の冷えやすい部位やマッサージのポイントについて、アニマル・ケアサロンFLORA医院長の中桐由貴先生にお話を伺いました。

冷えやすい部位その1:お腹

お腹を見せて眠るマンチカン
ねこのきもち投稿写真ギャラリー
動物の体の中で最も冷えに弱い部位は「お腹」といわれていますが、猫も例外ではありません。
お腹が冷えると、胃腸を動かす筋肉や消化酵素のはたらきが弱くなり、猫によっては下痢・便秘・食欲不振などを起こすおそれがあります。お腹には肝臓など血液が集まる臓器もあるので、マッサージで血の巡りがよくなると全身を温めることができますよ。

マッサージのポイント
猫のお腹に手を当て、手のひらを使って円を描くようにマッサージしてあげましょう。

冷えやすい部位その2:腰〜しっぽ

しっぽを伸ばすミケのつばきちゃん
ねこのきもち投稿写真ギャラリー
体の末端にあるしっぽは、空気に触れることが多く冷えやすい部位。そのしっぽとつながっている腰も同様です。
腰が冷えると腎臓の血流が悪くなってしまい、膀胱炎や尿石症を引き起こすことも。腰側の背骨には神経が集中しているため、腰痛や足のしびれを感じる猫もいます。

マッサージのポイント
しっぽを根本から先端に向かってニギニギしたり、背骨を指で挟むようにして左右にユラユラと揺らしたりして、やさしくマッサージしてあげましょう。

冷えやすい部位その3:顔

マッサージされるサバトラ
ねこのきもち投稿写真ギャラリー
顔の先端にある耳は毛が薄く、冬以外でも冷えやすい部位。鼻の毛が生えていない部分は常にしっとりと濡れていて、その周りの体温は低めです。
猫の耳は血管が細いため、冷えると血流が先端まで届きにくくなり、血行不良による脱毛や肌色の変色を起こすことがあります。また、鼻の冷えすぎは鼻詰まりの原因となるため注意が必要です。

マッサージのポイント
耳の付け根を指で軽く挟んでクルクル回したあと、耳をつまんで離す動きを根本から先端にかけて耳全体に行いましょう。鼻から額の方向へゆっくりと人差し指をスライドさせるマッサージもおすすめです。

冷えやすい部位その4:足

後ろ足が伸びた日本ネコ
ねこのきもち投稿写真ギャラリー
冷え性の人が足先に冷えを感じやすいのと同じように、猫の体でも真っ先に冷えるのが足先です。フローリングを歩く猫は、とくに足裏が冷えやすいといわれています。
足が冷えると、関節に痛みが出やすくなるので要注意。シニア猫やもともと関節が弱い猫種は、寒い季節に足を動かしにくくなる場合があります。

マッサージのポイント
前足の先は円を描くように、後ろ足はかかとの少し上あたり〜太股の方へキュッキュとつまむようにしてマッサージしてあげましょう。
体の冷えは、猫にとっても健康の大敵です。マッサージをすることで血行が促進され、体全体を温めることが期待できますよ。愛猫の体を愛情たっぷりにマッサージして、心と体をあたためてあげてくださいね。
お話を伺った先生/中桐由貴先生(アニマル・ケアサロンFLORA医院長 日本ペットマッサージ協会理事)
参考/「ねこのきもち」2018年1月号『ぽっかぽかサーモ画像付き 3ステップで血行促進!冷えとりマッサージ』
文/柏田ゆき
※写真はスマホアプリ「いぬ・ねこのきもち」で投稿されたものです。
※記事と写真に関連性はありませんので予めご了承ください。
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