多くの猫は、寒さが苦手だといわれています。寒くなってくると猫の行動や生態に変化が生じるため、飼い主さんの心配も尽きませんよね。
そこで今回は「猫はみんな寒がりなの?」「冬は太りやすいって本当?」など、冬の生態に関する3つのギモンを、獣医師の小林清佳先生に伺いました。
部屋を暖めているのに猫が丸くなって眠るのは、寒いから?
猫などの動物が丸まって眠る理由は、リラックスするから、逆に緊張しているから、単純に寒いからなど、さまざまな説があり、じつはよくわかっていないのだそうです。そのため、丸まって寝ているからといって、必ずしも寒いわけではありません。
ちなみに、冬の室温は24~26℃程度が適切です。
全ての猫が寒がりなの?暑がりの猫もいる?
一般的に、猫は暑さに強く、寒さに弱いといわれています。しかし、若くて元気な猫は寒さに強い傾向があったり、甲状腺機能亢進症などの持病があるシニア猫は体温が比較的高く、涼しい場所を好んだりすることもあるため、全ての猫が寒がりというわけではないようです。暑がりか寒がりかどうかは、個体差があるでしょう。
冬になると猫は太りやすくなるの?
冬に太りやすいといわれる理由は、温度が下がると代謝も下がり、脂肪を蓄積することで寒さをしのぐという背景があります。しかし、「肥満」は、主に食事量や運動不足が原因です。獣医師に相談して体重管理用のフードに変えたり、フードを小分けに与えたりして、冬場に食べ過ぎない工夫をするといいでしょう。
冬は防寒対策や肥満対策など、飼い主さんのやることは山ほどありますが、その1つ1つが愛猫の健康維持につながっています。愛猫が快適に冬を過ごせるよう、気遣ってあげましょうね。
お話を伺った先生/小林清佳先生(モノカどうぶつ病院院長)
参考/「ねこのきもち」2022年12月号『猫は寒さが苦手だから… 冬の暮らしにまつわる相談、専門家がずばり回答!』
文/東里奈
※写真はスマホアプリ「いぬ・ねこのきもち」で投稿されたものです。
※記事と写真に関連性はありませんので予めご了承ください。